子どもをもつこととキャリア

小学生のころ、将来の夢は「お嫁さんになること」「お母さんになること」という同級生がたくさんいました。私は「アナウンサー」や「世界を飛び回るキャリアウーマン」になりたいと思っていました。自分自身がまだ子どもだったので、将来子どもをもつことにあまりイメージがわかなかったのだと思います。

もしかしたら自分は家庭的なタイプじゃないのかなという気もしていました。それは20代になってからも同様でした。就職してがむしゃらに夢を追う日々の中で、まだ道半ばの自分が、結婚はしても子どもをもつなんてまだまだ先のことだと思っていました。考えないようにしていたのかもしれません。

というのも、次々と産休育休を取って会社から姿が見えなくなる同期たちや、時短勤務で働く先輩たちを見ていると、子育て中にキャリアが分断されることは明白でした。仕事復帰後、今走っているコースには戻ってこられるのだろうか、戻ってこられるとしてもおそらく10年はかかると思いました。納得のいく結果を出してからでないと子どもはもてない、という自分との約束のような固い信念が、いつからか頭の中を占領していました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする