お尻の病気

のび太です。

これまで一度も大きな病気やけがをしたことがなく、手術は親知らずの抜歯のみで入院も未経験という状態ですが、アラフォーに差し掛かった今、初めて入院&手術の事態に直面しました。

2ヶ月か3ヶ月前、肛門の近くに触ると痛いしこりのようなものができました。皮膚の表面ではなく内側にあってつぶしたくても届かない感じ。触らなければ痛くないのでしばらく放って様子見てたんですが、最近になってしこりは小さくなったものの血が少し出るようになりました。これについて自分で調べてみたところ、どう考えても「痔ろう」で間違いなさそうでした。

ショックだったのは「痔ろう」という病気になったことではなく、どのサイトを読んでも治療には手術しかないと記載されていることです。しかもそれには入院が伴い、手術の程度によりますが1週間ほどかかるとのこと。そんなに休めないし余計な出費だし手術後数日も色々大変のようで、けっこう打ちひしがれました。でも何より気になるのは、症状を放っておくとこの部分が癌になることがあるということ。

行くは一時の恐怖、行かぬは一生の恐怖

とにかく一度診察を受けなればなりません。
ちなみにこの格言は今造りました。

痔ろうについてはこちらをご覧ください。

でもこのままではあまりに希望がないので、痔ろうではないパターンをなんとか探し出しました。皮下膿瘍といって、痔ろうに似てますが膿が出きったら終わりというものです。これなら手術しなくても治るそうです。

ということでしずかちゃんと二人で病院へ行ってきました。人生で初めての肛門科です。人にお尻の穴見られちゃいます。

まずは問診です。3カ月くらい前から腫れていること、1カ月くらい前から血が出ていることを伝えました。血の色は赤というより茶色。だいだいでいいってことだったので1カ月前と答えましたが、実際には数週前です。はっきりとは覚えてません。生意気ですが事前に勉強したので、診察のポイントはこっちも分かっています。

診察のポイント
1.膿が出る穴があるか
2.その穴の入り口はどこか

おそらく大きくはここがポイントだった思います。

問診の後は触診です。しずかちゃんはここまで。診察室から出て待つことになりました。私はベッドに横たわり、タオルを腰にかけられてお尻が見えるようにパンツ脱ぐように指示されました。しかも脱ぐだけじゃないんです。膝を抱えてください、と。

膝抱えたらお尻の穴がよく見えちゃうじゃないですか。いや、見えていいんです。見えなきゃダメなんです。むしろ見せに来たんです。

まずは先生がまじまじとよく観察します。

「あ~、穴ありますね」

続いて先生が指を入れます。ぬるぬるするようなものが指に塗ってあったと思いますが、もちろん手袋したうえで、でもこれは初めてのことです。脳みそが事態を飲み込めず異物感を感じて抵抗します。

「楽にしてくださいね~」

と言われ私も先生に協力したいのですが、いかんせんこの状況で脳みそを制御できません。異物感を訴える脳からの指令で体はこわばるばかりです。

先生の指はどこまで入っていたのでしょう。見えなので分かりません。でも第1関節くらいじゃないかと思います。ただ第1関節ではあまり指を動かせないので、第2関節くらいまで入っていたのかもしれません。指を入れながら先生が、

「ここどうですか?」

と聞いてきます。どうもこうも、指が入っているということに集中が行き過ぎて細かいことは分かりません。何と返事したのか覚えてもいないです。

いまいち分からなかったのか、先生が指を抜いてエコー検査をするとのこと。

「今度は指より細い器具なので大丈夫ですよ~」

その言葉にホッとしましたのもつかの間、何かがまた侵入してきます。確かに細いですが指より奥まで入った感じ。うぐぐっっっ!!!という声を押し殺して耐えます。1分くらいで終了。服を整えてしずかちゃんを呼んで診断結果を聞きます。

結論としては、やはり痔ろうでした。エコーで見ると、穴のあたりから直腸にかけて筋が見えると。ここが膿の通り道だろうということで、痔ろうに決定です。膿はだいぶ出たようで残ってはいないし、痛みがないのはそのため。ただしこの通り道は自然治癒しないもので、根治するには手術しかないとのことでした。恐れていた結果そのものです。

手術についてもいろいろお話を伺いました。症状は低位筋間痔瘻というもので、しかも後方ということから痔ろうの中では最も軽度なものとのことでした。手術する場合は4泊5日の予定になり、緊急性はないことから今すぐでなくてもよいとのこと。長い休みの際に行うのを検討したらどうかと言われました。

すぐに手術をする人とそうでない人の違いを聞いてみると、痔ろうが複雑化して膿のたまりが何か所もある場合などはすぐに手術が必要で、私のような軽度の人の中には膿や痛みが気にならなければ手術しないという人もいるそうです。治りはしないけれど影響が小さいので損傷したまま体を使い続けるということです。

これをどう受け止めるかは人によるところですが、少なくとも今すぐに手術をしなくてよいという点は助かりました。膿混じりの血が出るようになってひと月経っても穴が見られるということから自然治癒はないだろうと先生はおっしゃいましたが、実際にはおそらくまだひと月も経っていないのでここは自然治癒を期待しながらもう少し様子を見てみようと思います。自然にふさがる人もたまにいるということだったので。ただ、出口がふさがっても入口が空いたままでは意味がないので、やはり手術は必要だろうと思います。

ただそれでも時期を調整できるのはとてもありがたいです。休日の多い月に行うことで仕事への影響を小さくすることができるので。普段下痢気味でそれもよくないということなので、整腸剤を処方してもらいました。これで少し様子を見ます。できれば手術はしたくないけど…。

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