『まんぷく』第27回感想

のび太です。

『まんぷく』第27回の感想です。

萬平の思い付きからはんこを作って売ることにした福子たちは、さっそく制作に取り掛かりました。木を切る人(子供たち)、字を書く人(鈴)、彫る人(萬平と克子)の分業制です。鈴はのっけから、こんな小さい枠に三文字もどうやって書くのかと文句を言っています。ここでも「武士の娘」にこだわってはんこ屋ではないと。この台詞何回聞かされるんでしょう。

はんこ屋は大当たりで、一日で82円50銭、一週間で322円50銭の売上があったようです。これでタケノコ暮らしから卒業でしょうか。でも一日80円は今にしてだいたい8000円と考えると、家族8人でギリギリ食べられる程度かもしれません。はんこはいずれみんなに行き渡り売れるペースが落ちるでしょうから、今がピークだとも考えられます。

その夜、子供を寝かしつけた克子が泣いています。生活がよくなるのは嬉しいけれど、忠彦はまだ帰ってきません。行方知れずです。絶対大丈夫と励ます福子。私も同感です。忠彦は帰ってくるはず。でもそれを聞いた鈴は絶対なんて言ってはいけないと福子を諭します。期待させて忠彦が戦死していたら余計つらくなると。では福子ではなく鈴があの場に居合わせたら克子になんと言ったのでしょう。鈴の言うことは一般論として分かりますが、あの時克子に言うべき言葉でしょうか。福子と萬平も私と同じことを言っています。鈴って一体何なんでしょう。特に信念があるわけではなく悪気があるわけでもなく、ただ反対のことを言いたいだけのように見えます。もしそうだとして、なんで?

福子と萬平に反論された鈴、人のことより自分たちのことを考えろと切り返します。つまり早く子どもを作れと。でも今は克子の家に居候していて、鈴が寝ていた部屋ははんこの製作所になったので、萬平、福子、鈴の三人が同じ部屋で寝ています。これでは作れるものも作れません。それを「自分のせいで子供ができない」と曲解した鈴は、意地なのか何なのか、別の部屋で寝ると言い出して出ていきました。しかし開いてる部屋は他になく、仕方なく忠彦のアトリエに布団を敷いて寝ることに。

別の日、はんこを売っている福子のところへ戦時中に疎開していった福子の友達、敏子がやってきました。今は呉服屋の息子と結婚したそうな。もう一人の友達、ハナも結婚して大阪の泉大津というところにいるとのこと。後々出てくるのでしょう。

そんな、今日あった出来事を家族のみんなに話す福子ですが、みんなはんこ制作に忙しくて誰も聞いていません。福子は売り子担当なので作る技術は持っていないようです。一晩であと13個作らなくてはならないとか。この、数字を数えるときの萬平の演技よかったです。少し離れたところにある紙を見るために最初は目を細めて試みましたが結局眼鏡をかけ、数え終わったらまたすぐ外しました。見えないからわざわざ眼鏡をかけたというところが自然でした。鈴がうざくても萬平の演技で中和されます。

それでも黙ってられない福子は、言葉遊びをしながら仕事をしようと言います。二番目が「っ」、最後が「り」で終わる四文字の言葉をみんなで順番に言っていこうと言うのです。なんだそりゃと思いましたが考えてみるとけっこうあって面白い。「しっかり」「やっぱり」「こっくり」「めっきり」「もっさり」「こってり」「ぐっすり」「まったり」「しっぽり」「さっぱり」「すっきり」「がっつり」「むっつり」「もっこり」・・・

なんでこんなにあるんでしょう。これは形容詞とか副詞とかのような、文法上の枠があてがわれていいと思うほどたくさんあります。日本語の特徴なんでしょうか。こういう言葉が多くなった起源をさぐってみるのも面白そうです。・・・やりませんが。

克子は「げっ・・・そり!」

鈴は二回周ってきましたが「はっとり」と「とっとり」と言ってみんなを「あ~」っと言わせました。そして最後は萬平が「そんなお母さんにうっとり」。世良か?世良になったのか?萬平は。

今日はこのまま終わるのかなと思いきや、最後に泥棒が・・・。アトリエの窓の鍵を開けて入ってきました。そこには鈴が寝ています。いったいどうなることやら・・・。

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