『まんぷく』第31回感想

のび太です。

『まんぷく』第31回の感想です。

泉大津に越してきた萬平、福子、鈴、そして神部。世良に紹介してもらった倉庫は海岸まで数10メートルという立地で、倉庫というより寮のような建物でした。大部屋があったり集会場とも作業場ともとれる広い空間があったり、台所もあるし部屋もいくつかあります。集団で生活できるようになっていて、なぜこれを「倉庫」と呼んでいるのか分からないくらいです。でもたしかに「倉庫」と呼ぶしかないような部分もあり、その中には何かが重ねて置いてあります。

結局ついてきた武士の娘は、さっそく不満だらけ。階段の上り下りが多いとか部屋が狭いとか潮風で洗濯物がしょっぱくなるとか。ついて来なくてもよかったのにと福子が言うと、「忠彦さんの田舎に助けてもらって暮らすやなんて・・・。」と。やっぱりプライドの問題なんでしょうね。面倒くさい人です。

倉庫にあるのは170×100×0.5センチの鉄板80枚強でした。萬平はこれを何に使えるか思案します。

そこへ福子の友達のハナが訪ねてきました。二人の再会は戦時中以来です。ハナは泉大津の地主の家に嫁いでおり、この日は野菜をたくさん背負って来てくれました。泉大津は空襲もまぬかれたということで、畑も無事のようです。

萬平はご飯中も鉄板のことを考えてぼーっとしています。何もいい案が浮かばないそう。鈴は全部売ってしまえばいいと言います。たしかに売ればそこそこのお金になるでしょう。でもそれでは一回きりで終わりですね。これを使って恒常的に利益を生み出せる仕組みを萬平は考えているのでしょう。

福子たちが出て行った香田家では、忠彦が絵の作成に取り組んでいます。なにやら魚の絵ですが、これまで鳥しか描いて来なかった忠彦の絵とは思えないものになっています。色使いも、戦争へ行く前は鮮やかな明るい色を多用していましたが、今はなんというか、深いと言えばいいのかもしれませんが、ちょっと不気味。

萬平は鉄板について考え続けます。福子はそんな萬平を砂浜へ連れ出しました。波打ち際が白く光っています。萬平が「夜光虫」だと言いました。夜光虫というのはプランクトンの一種で、赤潮の原因となるものと同一だそうです。大量発生した場合、夜になると蛍と同じような仕組みで発光するようです。

鈴から耳にタコができるくらい子ども子どもとせがまれている福子ですが、ここで萬平に気持ちを聞いてみました。萬平も子供がほしいという気持ちはあるようです。授かるといいですね。

それぞれの一夜が明け、香田家ではタカが忠彦の絵を観ています。絵の具が乾いてどんな色になったか。

うーん、タカは綺麗と言ってますが、どうなのか。赤と緑が区別できないと忠彦は言ってましたが、ゆえにこの絵は赤と緑を排して描かれたのだと思います。その色合いによるものだと思いますが、やはり不気味に感じます。タカが本気で綺麗と言っているのか、お世辞で言っているのか分かりません。ただこれを綺麗と言う人がいてもおかしくはないと思います。克子もこれを見て素敵だと言います。お世辞ではなさそうです。

タカはセーラー服を着ているし、克子に「学校へ行く時間よ」と言われています。学校へ行けるようになったんですね。

泉大津では4人がラーメン屋に来ています。このラーメン屋では塩が手に入らないために味が薄くなっているとか。神部はそれに気づかないようですが、鈴はすぐさま「薄い」と言ってます。塩が手に入らないという話を聞いて、萬平、ひらめきました。鉄板を使って塩を作ると言い出します。

と言ってもこの週のタイトルが「お塩を作るんですか!?」なんで、とっくにネタバレしてるんですが。

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