『まんぷく』第33回感想 14人の男たち

のび太です。

『まんぷく』第33回の感想です。

まずはあらすじを三行ほどで。

本格的に塩づくりを始めるにあたって力仕事のできる人が必要となり、神部が人材発掘のため大阪へ。さらに生活費が必要になるためハナの家からお金を借りる福子。実は鈴もはんこの売り上げをひそかに貯めていたことが判明。神部は大阪から14人を連れて帰った。

前回の記事で書きましたが鉄板で塩造るのはとっても大変です。正確に言えば大規模な塩づくりはすべて大変なはずですが、鉄板で行う場合もその例に漏れず人手が必要です。天気の良ければよいほど効率も上がるわけですから、労働の疲労も天気の良さに比例するというか、加速度的にきつくなると思います。神部が声をかけている人たちの中で塩づくりの作業をイメージできる人がどのくらいいるでしょうか。集まった15人は戦争で仕事を失い、帰る家も失った人たちだと思いますが、仕事が見つかったよかったのかどうか。たぶん神部自身も分かっていないでしょう。でも雨風凌ぐ家があってご飯を食べられるという条件だけでありがたいと思う人はたくさんいたと思います。

一方で新しい人を受け入れる福子や鈴も大変ですね。今の4人での生活すらタケノコ暮らしなのに。しかも着物はあらかた売りつくしましたよね。もう交換できるものないんじゃないでしょうか。だから福子は単にお金を借りるしかなかったんですよね。着物との交換ではなくて。頻繁に着物交換していた様子から、今回借りたお金もすぐなくなってしまうんでしょう。

鈴はこういう事態を想定していたのか、はんこの売り上げをへそくっていましたね。隠しておいたことは福子にとって腹立たしいでしょうが、でもいざというときに具体的な備えを考えていたのは鈴だけでした。泉大津に来てから鈴がまともに見える場面が増えたと思います。

神部が連れてきた14人の中に福田君はいませんでした。でもここまで戦死したという描写もないことから、生きているのかなという気がしてきました。

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