Dave & Ava の見どころ

のび太です。

Dave & Ava のレベルが高いとしずかちゃんが褒めていますが、英会話がほとんどできない私からもよいと思う点を挙げておきます。

  1. キャラクターの動きがリアル
  2. 登場人物の関係性が気になる
  3. フォニックスの練習になる

1.キャラクターの動きがリアル

Dave & Ava にはDaveとAva以外に大人が二人、それとたくさんの動物や虫が登場します。動物が二本足で歩いたりするので厳密には全然リアルじゃないんですが、たとえば犬が自分の尻尾を追いかけてくるくる回るとか、転んでもすぐ立ち直るとか、ねずみが小さい歩幅でちょこちょこ歩くとか、そういういかにも「らしい」動きが随所に見られるということです。あ~犬ってこうだよね、アヒルってそんな感じだよね、と思う場面がたくさんあって飽きません。

DaveとAvaについても同様で、子供らしさがよく出ています。子供はかわいいだけじゃありません。時に利己的だしずるいこともします。この動画に出てくる二人はそんな子供の様子がそのまま投影されており、無邪気そのもの。見ている子供のしつけが進むようにとか、いい子になるように、というような押しつけがましいところがないのでただ見ていて楽しいというものになっています。

2.登場人物の関係性が気になる

Daveは茶色い毛に緑の目の白人、Avaはブロンドの髪に青い目の白人です。初期の動画ではこの二人に加えてファーマーのOld MacDonaldが登場します。この男性とDave、Avaとの関係は?そもそもDaveとAvaは髪の色も目の色も違うけど兄弟?

歌の歌詞は動画に合っているものもあれば全然関係ないものもあります。たとえばパパがジョニーに呼びかける歌がありますが、この時動画ではMacDonald氏がDaveに語りかけています。なので歌詞から判断できるとは限りません。頼りになるのは映像です。それによるとMacDonald氏とDaveは同じ家に住んでおり、MacDonald氏の子供のころの写真と今のDaveはそっくりです。髪の色、目の色、肌の色も同じであるため、ここは親子で間違いないでしょう。

ではAvaは?Avaの立ち位置は初期では謎でした。家に飾られている写真にDaveしか写っていないとか、夜Daveが寝ているのにAvaはいないとか、そういう動画があるためです。しかし結論から言うとAvaとDaveは兄弟です。Daveが寝ている部屋にはもう一つ子供用のベッドがあり、Avaがこのベッドで寝る動画を見つけたのでそう判断しました。でもそうなると髪の色や目の色の違いはどう説明づければよいのか。そもそもお母さんはいないのか。

初期の動画には大人の女性が登場しないのですが、ふいに一人加わることになります。これが4人目の登場人物です。大人の女性なので二人の母親、MacDonald氏の妻だと思いがちなんですが、なんとこの女性は黒人です。ブロンド碧眼のAvaとは似ても似つかない。この女性はいったい誰なんだ・・・。もし二人の母親だとしたらAvaの出自とは・・・。

というように、このシリーズには意図してかせずか分かりませんが謎解きのような、サスペンス的な面白さがあるのです。アメリカには人種差別との批判をかわすために主要な登場人物にアジア系や黒人を混ぜる配慮が必ずなされます。この動画はウクライナの会社が制作しているようですが、使われている言語はアメリカ英語です。よってただ強引に黒人女性を押し込んだだけというオチも考えられますが、そこはこれからご覧になる方自身で判断してもらいたいです。

3.フォニックスの練習になる

このシリーズにはフォニックス用の歌もあります。フォニックスとは英語の習得方法の一つで、文字と発音を一致させて初めて見る単語でも読めるようにするというものです。英会話を習得したしずかちゃんにはなかなか理解してもらえませんでしたが、私のような並みの日本人からすると英語はとっても発音しづらい言語です。一つの文字が複数の発音を持ち、組み合わせによってコロコロ変わるうえにパターン化しにくいからです。イタリア語やフランス語などラテン系の言葉はもっとシンプルです。aは「ア」でしかありません。英語はこれを「ア」と読んだり「エイ」と読んだりします。Avaも「アヴァ」ではなく「エイヴァ」です。

日本人にとってこれに馴染むのはとても難しいことです。日本語は「あ」と書いたら「あ」以外ないのです。ですが百歩譲って漢字を思い浮かべればまだ理解できるかもしれません。「山」は「やま」とか「サン」とかになりますから。しかしもう一つ、しかも今度は致命的に難しいことがあります。それが子音の発音です。日本語には子音で読み書きするという概念がありません。すべての子音に母音がくっつくためです。しずかちゃんによれば実際には子音のみ発音していることもたくさんあるというのですが、概念としてインプットされていません。

しかし英語では「b」を単独で発音することがあります。これ自体が音を持つのです。しかし「l」とか「r」とか「w」とか、これらの発音方法がほとんどの日本人にはインプットされていないので分からないのです。フォニックスの初段階はそれをインプットするものだと思ってよいでしょう。たとえば「o」が二つつながるとどうなりますか?

book, pool, roof …

「ウ」になるんですよね。こういうことを歌いながら理解していきます。毎日何時間も繰り返し聞いて一緒に(娘は歌えないので一人で)歌ったりしているので私も多少発音がうまくなった気がします。

娘はまだ生後4か月なので言葉はもちろん理解していないでしょう。再生され続ける歌の意味も分かってないし、画面に映っているものが何なのかも分かるはずありません。しかし特定のキャラクターがアップになった際や特定の歌が流れるときに大きく喜ぶことがあり、分からないにしても何か違いを認識しているように見えます。

ということで Dave & Ava 、私からもお勧めです。

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