欲しがることは卑しいこと

しずかです。

私の子ども時代の話の続きです。

母の独裁

母は子どもを支配したい人でした。団塊世代の専業主婦なので、妻や母としての評価、世間からどう見えるかを何より大事にしていました。父は家庭のことに無関心だったので、母は一人で家事・育児をしていました。うちはきょうだいが多かったので、とにかく子どもを管理下におき、厳しく躾できていることが立派な親の証と考えていました。友達のような仲良し親子なんてもってのほかで、親子の間には超えられない壁があるべきという考えでした。母が作ったルールは絶対で、守ることができないと家から引きずり出されました。寒空の下でも下着一枚で締め出され、数時間は家に入れてもらえず、その日の食事は抜きでした。

欲しがることは卑しいこと

私は親におねだりをしたり、素直に欲しいものを言うことができない子どもでした。親に欲しいものを買ってもらった記憶はありません。リカちゃん人形、キラキラのペンダント、可愛いお洋服、私は一つも持っていませんでした。基本的に家にあるおもちゃは母がどこかからもらってきた中古品で、いつもパーツが足りなかったり、壊れたりしていました。本ももらってきたもので、文庫や事典ばかりで漫画は一冊も持っていませんでした。衣類は母が商店街で買ってくる安売りの大人用でした。それも一年に一度買ってもらえたら良い方で、毛玉だらけの2枚のトレーナーを一日おきに着ていました。

テレビアニメや漫画は一切見せてもらえませんでしたが、友達がもっているものを見たり聞いたりして、興味のある物はたくさんありました。欲しいと言ってみたこともありましたが、母は「そんな幼稚でしょうもないものを欲しがるな」「今持っているものを大切にせずに新しいものを欲しがるなんてわがままだ」と即座に却下し、買ってもらえたことはありませんでした。何度も拒絶されると、いつのまにか物を欲しがることは卑しいことだと思うようになりました。年に一度ほど祖父母から何が欲しいか聞かれたときさえ素直に答えることができず、母の促すままに「学校に持っていくバッグがほしい」などと答えていました。本当は生活必需品じゃなくて、おもちゃや可愛い服、部屋に飾る置物が欲しかった。

大人になった今現在、その反動かと思うほど物への執着が強くて自分でも参っています。欲しい物は必ず手に入れたいし、手に入れます。Amazonは最高のツールです。のび太くんはいつも苦笑いしています。苦労かけます。

続きます

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