『まんぷく』第28回感想

のび太です。

『まんぷく』第28回の感想です。

忠彦のアトリエの窓から泥棒とおぼしき者が入ってきました。最初は忠彦が帰ってきたのかもと考えましたが、土足であること、こそこそしているところ、そもそも玄関ではなく窓から入ってくる点により、忠彦ではないでしょう。はんこの売上金をさがしているのでしょうか。せっかく稼いだお金なのに。

泥棒が売上金を発見したところで、武士の娘が異変に気付き大声を挙げました。

「泥棒やー!皆の者、出あえ!出あえー!」

ここで使うための武士の娘設定(・・?

あ、この泥棒、『透明なゆりかご』の由比先生じゃないですか。

この泥棒、名を神部茂と言います。由比先生は戦争で家と母を亡くし、仕事もなくて貯金も底をつき、食うに困ってはんこの売上金を狙ったのだそうです。

由比先生が天涯孤独という点に共感を覚える萬平。

戦争で国のために戦った功労者だとねぎらう福子。

忠彦のことを知らないか聞きたい克子。

この三人に鈴がそれぞれただの泥棒につき速やかに罰するべしとくぎを刺します。今回ばかりは鈴の方が常識的に見えます。

お腹が空いて問答できない由比先生はご飯を食べさせてもらいます。

タカ、立ったまま寝ています。他のみんなも眠いとって寝ることに。随分この泥棒先生に寛容です。悪者だとこだわっていた鈴でさえ寝ると。

翌朝になると由比先生が廊下を掃除していました。泥棒に入ったのにご飯をごちそうになったお礼だとか。鈴に帰れと言われて一旦出ていくようですが、由比先生にただの泥棒役をさせるわけがありません。今後萬平を助ける存在となるのでしょう。

別の日の夜、またアトリエの窓から誰かが侵入してきます。でも今度は靴を脱いでいます。これは、今度こそ、忠彦に違いありません。アトリエには相変わらず武士の娘が寝ています。さっと気づいて身構えましたが、そこにいたのは忠彦でした。忠彦生還。これで世良に続いて二人目の的中。

忠彦はフィリピンに行っていたそうです。フィリピンは玉砕する部隊が多かったので幸運でしたね。でもさぞつらい光景を目にしたことでしょう。この体験から絵が描けなくなるというのが私の予想です。

翌朝子どもたちも忠彦と再会し、みんなで万歳して喜びました。ここでも武士の娘だけ「近所に聞こえる」といってはばかりましたが、でもこの場合はそれが正しいと思います。生きて帰ってこられない人のいる家庭も多いわけですから。鈴が常識人に見える回でした。

と、そこになぜか由比先生が戻ってきました。

鈴:「なんであんた、いてるの!!」

忠彦も帰ってきてこれからどうなるんでしょうか。

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