半分、青い 第109回

のび太です。

『半分、青い』第109回の感想です。

実家の食堂に律が来て驚くスズメ。涼次から別れを切り出されてなぜか律の実家に電話した時、律の子どもが「お父さんならいます。代わりましょうか?」って言ってたから、律が岐阜にいることは知ってたはずだよね。あの時もなんで急に律の、しかも実家に電話するんだと思ったけど、何かの伏線になってるんだろうか。それとも「困ったときには律を頼りたくなるのがスズメ」というのを印象付けたいための演出だったんだろうか。

ブッチャーが食堂にいることにも驚いてたけど、岐阜にいたら近所なんだから昼ご飯食べにくることはあるし、あの驚き方は近所の友達が自分が実家に帰った時にたまたま店に来ていたという驚きよりも、京都にいると思っていたブッチャーが岐阜にいることへの驚きのように感じられた。たしかにブッチャーが岐阜で不動産屋をやっていることは先週初めて描写があったからスズメが知らなかったということに辻褄は合うのかもしれないけど、でもブッチャーはスズメの親友のなおちゃんと結婚したんだよね。だったら二人で岐阜で暮らしてることは当然知ってるでしょ。岐阜に返ってくることもなおちゃんにだけは話したってともしびで言ってたよね。それだけ話せる間柄ならなおちゃんのことも知ってたはずだし、知ってたら食堂にブッチャーがいたって「あ、来とったんや」っていうくらいの反応で済むんじゃないかな。

律とは夏虫でのプロポーズ依頼の再会ってことになってるみたいだったけど、そもそもなおちゃんとブッチャーの結婚式は?二人とも招待されてるんじゃないの?なおちゃんとブッチャーも何の脈略もなく急に結婚して全然描写ないけど、律はブッチャーの親友なんだから結婚式来るよね。スズメだって親友のなおちゃんの結婚式に行かないわけないよね。もしスズメもしくは律が結婚式に参加してなくて再会を果たしていないなら、そういうシーンをはさまないと辻褄合わないでしょ。

漫画かやめた時もそうだったけど、その時は弟で今回はなおちゃん。一人にだけこっそり話して、その人がみんなに言ってくれるのを期待してたような姿勢、好きになれない。なんの必要性があってそういうことをスズメに言わせてるのか、この台詞何の効果があるのか分からん。それとスズメの子ども。父親に会えないのにまったく悲しむ素振りも寂しがってる様子も一切ない。とにかく明るく元気。もうこれは不自然の極み。お母さんを気遣って明るく振舞ってることにしたいの?あとあと成長した時、「私はあの時すごく苦しかった!つらかった!お母さんは全然気づいてなった!」って怒るための伏線?

涼次と別れて何日経ったのかな。少なくとも数日しか経ってないはず。元住吉の家で「私は今でもりょうちゃんに恋してる」って言った数日後、ともしびで律の手を握って好きと言わんばかりのスズメ。なにこれ。しかも律は離婚したのかとなおちゃんに聞いて、「すべての解釈が自分の都合のいい方へ」と言われたのに、つまりそれは「離婚ではない」という返答なのに、まだ離婚したと思い込んで律にアプローチする。仮に律が離婚してたとしてもおかしいでしょその行動は。口だけじゃなく気持ちも羽より軽そうだねスズメは。

というか、なおちゃんに「すべての解釈が自分の都合のいい方へ行く」と言わせたということは、スズメをあえてそういうキャラとして描いてるってことだよね。今まで自己中で周囲に配慮のないスズメを、気持ちが追い込まれてて状況的に仕方ないんだと脳内補完してきたけど、どうも単純に自己中キャラってことでいいらしい。このドラマは何を見せたいのかよく分からん。コメディにしては感情激しくぶつけて人を傷つけるシーンもあるし、夢を追うわけでもないし、平凡な日常を見せるにしては感情の起伏も状況の変化もめまぐるしいし、なんなんだろう。涼次の夢を応援して、最後はスズメの代表作『一瞬に咲け』を涼次が映画化するのかと思ったけど、これから岐阜で律との関係を描くならそれもないだろうし。

今のところ朝ドラワースト3の順位は変動なし。ただつまらなくて見るのをやめた『わろてんか』を評価に入れるかどうかを迷っている。脚本もつまらなかったし、女優のぎこちない作り笑顔を見るのが嫌で見なくなった。考えてみれば何かの期待を持って最後まで見続けた『純と愛』のほうがましのように思える。でも見てないからやっぱり何も言えないかな。

ということで

1位:純と愛

2位:まれ

3位:半分、青い

評価対象外:わろてんか

のままです。

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