『まんぷく』第19回感想

のび太です。

『まんぷく』第19回の感想です。

福子と満平が結婚してから一年が経過しました。その間に色々あったようで、この日はその説明のために使われてました。でもその前にこの日のオープニング、これはいただけません。名前でストーリーのネタバレしてるじゃないですか。

恵の苗字が保科から牧に変わっています。福田君と善之助の恵争奪戦は善之助に軍配が上がりました。福田君は徴兵されてあっけなく勝負あり。

満平にも赤紙が届いたようですが、入隊検査で不合格となり出征を免れました。憲兵が痛めつけたんだから軍にとっては自業自得ですね。鈴からは早速嫌味を言われています。言われてる相手は克子ですが。

娘の旦那が戦場へ行かないのを嘆く。これは今の時代ではなかなか考えられないことですが、当時はどうだったんでしょう。今の時代から戦時中を振り返ると、そういうものはテレビドラマであったり小説、随筆、漫画、いろんなメディアで作られていますが、無謀な戦いを挑んで大敗したという事実の上に制作されたものです。勝つか負けるか分からなかった当時、むしろ勝つと信じ込んでいた人がほとんどだった当時の空気を、戦後に作られた作品は正確に反映しているのでしょうか。正直よく分かりません。

負けると思っていなければ、勝ち戦に貢献できない家族をなじる言葉も出るのかもしれないし、与えられた役割を果たして存在意義をアピールできる周囲の人への気おくれが、家族の命の心配よりまさることもあったのかもしれません。朝ドラは家族を大切にするものがほとんどなので、ここから得られる当時の戦争観というのは多分に色付けされているものだと注意する必要があると思います。

萬平は今もものづくりを続けていて、今は飲料水製造機を作っているそうです。雨水や川の水をろ過するものと思われます。世良にも召集令状が届いたらしく、今は入隊しているようです。世良はうまく立ち回って前線への配備を避けられるような気がしますね。

満平を騙して行方をくらませた加地谷は今も見つかっていません。北海道にいるようですが、福子や萬平はそれを知りません。萬平は加地谷を恨んでいないと言っているようですが、どうなんでしょう。加地谷のことは戦後また取り上げられることでしょう。

善之助は召集されましたが萬平と同じく身体検査で落とされたそうです。理由は痔。なんで痔で失格?と思いましたが、それは痔のつらさを体験したことがないから言えることのようです。痔にも色々ありますが、患部が腫れるものは触るだけで激痛が走るといいます。痛くて座ることもできないとなれば、確かに重心を低くしがちな戦場では確かにつらいですね。士官になれば馬にも乗るかもしれませんが、痔を患っているとこれもかなりつらいとか。そういえば善之助は馬に乗っていましたね。それで痔になったのかもしれません。とにかく、そんな理由で兵士として使い物にならないから失格という運びになるようです。

恵の子は7月7日が予定日ということですが、7月7日が誕生日・・・もうこれは嫌な記憶しかありません。

鈴の萬平嫌いは半端ではないようで、冒頭でも萬平の身体検査失格をなじっていましたが、この日は後半でさらに、今度は福子に向かって真一や忠彦と比べて萬平はひ弱だと言います。そして子供はできるのか、と。福子よりあとに結婚した恵がもう妊娠10か月なので、福子に子どもができないのは「遅い」ということなんだと思います。普通なら恵のようにもうすぐ生まれる頃なんだというのが、恵の妊娠で描かれています。

福子はお母さん思いと言うのか、萬平と鈴の三人で一緒に暮らさないかと提案します。鈴が一人になって心配だと。それに一緒に暮らせば鈴にも萬平のよさを分かってもらえると思っているようです。鈴が萬平を好きになれないポイントとして、

・体が弱い

・勤め人ではない。発明家は山師と同じで信用ならない。

ここでGoogleで検索した「山師」の結果です。

  1. 山を歩き回って鉱脈を見つけたり、立木の売買をしたりする職業の人。
  2. 山師⑴のように投機・冒険をする人。また、さぎ師。

「さぎ師」。現場からは以上です。

鈴は旦那さん、つまり福子の父ですが、旦那さんのことを山師と同じと言っています。つまり萬平がどうこうというより自分が苦労した体験を振り返って、あの頃はつらかった、嫌だった、と自分の気持ちを分かってほしいということを、本人も無自覚なうちにアピールしているのではないでしょうか。

そしていつもの、「どうしてうちの娘たちはこうも男運が悪いのかしら」「そんなところまで私に似なくていいのに」です。先日真一のことを見直したかと思ったんですが、そうでもなかったようです。でも今日は福子が言い返しました。「誰も、どこも似てませ~~~ん」。

萬平を見るたびに自分の辛かったころの記憶が蘇ってしまう。だから萬平のことも好きになれない。鈴の気持ちはこんなところではないかと思います。この辺もこれから描かれるのではないでしょうか。

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