つゆいりです。
2019年10月からメギド72というゲームを始めました。元々このゲームはVA始める前に興味を持ってました。たぶん「RPG 無料」とかで検索してヒットしたんだと思います。ただ「メギド」とか「ヴィータ」という用語が独特で馴染みがなく、FF13の「パルスのファルシのルシがパージでコクーン」をイメージしてしまい気が乗りませんでした。直後にVAを見つけてそっちにはまりメギド72のことは忘れていましたが、メギド72が2019年の日本ゲーム大賞の優秀賞に輝いたというニュースを見て、評価が高いことを知りました。とりあえずインストールしてみたところ、おもしろくて今も続けています。
といっても受賞するくらいのタイトルなのでおもしろいのは当然ですね。それは前提として、はまるかどうかで重要なのは単純に面白いかどうかだけではなく自分の興味や生活スタイルに合うかどうか、です。そういう意味ではメギド72はアナトミアに似ているところがあり、アナトミア民はメギド72にもはまりやすいと思います。
どんなところが似ているかというと
- ほぼ完全にソロゲー
- 敵に応じて戦略を立てるRPG
- 人間とその他が交わる世界観
ソロゲー
ゲームを続けるにあたりメインとなる部分がソロ用か他人と協力する用かは大きなポイントです。ラグマスをすぐやめてしまったのはMMORPGをソロで遊ぶというミスマッチも大きな要因でした。VAもメギド72と同じく完全にソロゲーであるため、互換性が高く移行しやすいです。他人と対戦する要素もありますがおまけ程度のようです。
メギド72もVAと同じくスタミナ制で、3分で1回復する点も同じです。Twitter回復はありませんが、スタミナを50回復できるアイテムを毎日無料で配布しています。戦闘はいつでも中断可能で、もし操作を失敗してしまった場合はタスクキルである程度やり直しが可能です。ソロゲーはいつでも中断できていつでも再開可能なところが遊びやすくてよいです。
戦略性の高いRPG
ここはVAに似ていると思う人と似ていないと思う人に分かれるかもしれません。たくさん課金して火力で押し切るプレイヤーにとっては全然似ていないという印象になるでしょう。私のように火力に乏しく手持ちのキャラと武器で戦略を立てなんとかこなしているプレイヤーにとっては似ているという印象になります。
タイトルのメギド72は72人のメギドという意味であり、メギドというのは一言で言うと悪魔です。プレイヤーは人間(に該当するもの)で、自分が戦闘するわけではありません。仲間になったメギドたちに3種類の「フォトン」という力の源を供給することでメギドたちの戦闘をアシストします。メギドにはそれぞれ個性があり、攻撃、防御、回復、支援、妨害のすべてに長けたキャラは存在しません。どのキャラにも長所と短所があり、敵の特性に応じて組み合わせを考えないと全然歯が立たなかったりします。このあたりが、火力がなくても壁、回復、状態異常を駆使して闘えるVAに似ていると言えます。
一方でVAはお金をかけて最新キャラを集めていれば誰でもクリアできるようになるので、必ずしも戦略性を求められるわけではなく多様な遊び方が可能になっています。メギド72では最新キャラがいればよいということはないので、VAが好きでも戦略を立てるのが苦手なプレイヤーには不向きだと言えます。
メギド72では特定のキャラを獲得するためのガチャは行われません。特定のキャラがピックアップされることはありますが、VAのように新キャラ1人だけというガチャは存在しません。基本的に特定のキャラを狙うのではなく、出たキャラで戦術を立てることに楽しみを見出すゲームです。私はVAをキャラゲーだと思っていますが、メギドはキャラ自体よりも戦略や状況判断を楽しむのが醍醐味です。
攻撃、防御、支援の代表的な3人。
世界観
メギド72にはとっつきにくい用語が最初に出てきます。メギド、ヴィータ、ヴァイガルド、ハルマ、フォトン・・・。現実世界やヴァルキリーシリーズに置き換えるとこんな感じです。
メギド72 | 現実世界 | ヴァルキリー |
ヴィータ | 人間 | 人間 |
ヴァイガルド | 人間界 | 人間界(ミッドガルド) |
メギド | 悪魔 | 冥界の人物 |
メギドラル | 地獄 | 冥界(ニブルヘイム) |
ハルマ | 天使 | 神々 |
ハルマニア | 天国 | 神界(アスガルド) |
ハルマゲドン | 最終戦争 | ラグナロク |
フォトン | エネルギー | – |
ヴァルキリーの世界では神にも種族があり細かい点を挙げたら違いも出てきますが、だいたいこんな感じです。けっこう似ています。どんなお話かというと、メギドラル(悪魔)がハルマニア(天使)に対して全面戦争(ハルマゲドン)をしかけようとしており、それによってヴァイガルド(人間界)が壊滅的なダメージを受けるため、戦争の勃発を阻止するというものです。でも主人公はメギドを統率する人間です。メギドが戦争を始めようとしているのにメギドを仲間にするとはどういうことか。主人公の出自とは。
メインストーリーの一節。ここから泣ける展開に。
似ているところはこんな感じ。反対に似ていないところもあります。
- インフレしない
- ガチャの難易度
- ユーザーインターフェース
- ストーリーの台詞
- ダウンロード頻度
インフレしない
メギド72では最新のキャラが既存キャラの性能を凌駕しないよう慎重にバランス調整されています。たまに失敗して返金騒動になったりしますが、基本的に手持ちのキャラが型落ちすることはありません。反対に全然使わないキャラに上方修正が入ることがあります。運営側でユーザ全体のキャラ使用頻度をチェックしており、頻度の低いキャラにテコ入れしてくれるのです。
これはユーザーにとってとてもうれしい配慮です。時間とお金を費やして育てたキャラが無駄にならない。ガチャを回せば戦力も戦術も楽しみも増える一方です。ソシャゲにインフレはつきものとよく言われますが、全然そんなことなくインフレするのは単にゲーム会社側の都合でしかないということをこのゲームは証明しています。
ガチャの難易度
これはメギド72の方がはるかに優しいです。無課金でもかなり遊べるメギド72ですが、ガチャでキャラを集めた方が戦略の幅が広がります。ガチャから出るのはキャラとオーブで、武器はありません。キャラとオーブのガチャは分かれておらず、通常は10連でキャラ5%、オーブ95%です。さらにオーブにはレアリティがあり、SSR:1%、SR:23%、R:71%となっています。
ガチャに天井はありませんが、キャラの排出率が5%というのはVAと比較するとかなり高いです。VAではステップ3(秘石13000消費)でAFの排出率1.5%です。VAは11連だし2ステップ以降は星6一つ確定なので比較は難しいですが、15回引いてAF1つ出れば御の字と思える確率です。メギド72は20連すれば1人来るという確率です。しかも毎月月末から1週間、「サバト」と呼ばれるガチャ期間がありここではなんとキャラ排出率が2倍の10%になります。さらに30連でキャラがでなければ1体の確定つき。キャラはオーブを一つ装備できますが、VAと違いオーブがなければ戦力にならないなんてことはないので、この排出率はかなりやさしいです。
ただ、VAとメギドではガチャの性質が違います。VAでは特定のピックアップキャラを狙ってガチャを回すのに対し、メギドは基本的に手駒を増やすためにガチャを回します。特定の誰かを狙ってガチャを回すと天井がない分VAより沼にはまることがあります。どうしてもほしいキャラがいる場合は、たまに販売される指名チケットを買うか、そのキャラがピックアップされたガチャを回すかのどちらかとなります。しかし通常のピックアップガチャではキャラ排出率5%の枠内においてピックアップ1.2%が1人、0.6%が1人、他95人が0.0337%という具合(ガチャによって変わります)なので、ちょっとやそっとじゃ当たりません。無課金はもちろん、微課金でも無理なレベルです。
ユーザインターフェースの違い
VAは横画面、メギド72は縦画面です。自キャラが手前に5人並び、奥に敵が5体並びます。1体ごとのグラフィックは横画面のVAと比べて小さくなりますが、アクションを起こす際にはそのキャラが全画面で表示されるので小さいと感じる場面は少ないです。Twitterとか他のアプリと親和性が高いので縦の方が遊びやすいと思います。
ストーリーでのセリフ読み上げ
VAではイベントストーリーでは当該キャラがフルボイスになることが多く好きな声優さんの声をたくさん聴くことができます。メギド72では全部は読んでくれません。ストーリーがどれも長いのでセリフもたくさんありフルボイスは不可能だろうという感じ。キャラごとに「おいおい」とか「しかし!」とか「大丈夫」など汎用性の高い台詞のみ音声で流れるのと、ストーリーにおける重要な局面ではフルボイスつくことがあります。
VAは「読む・聞く・泣けるスマホRPG」で推してますが、メギド72もストーリーは負けていません。かなり引き込まれます。私が始めた頃はレラジェの復刻イベントが開催されていましたが、恩人の宿敵と対峙する場面とそこへの導入、音楽、とてもよかったです。音楽はイベントごとに用意されていてかなりの数があります。HPで一部公開されていますが、既にVol.4まであり60曲以上です。
メギド名曲コレクションリンク
私のお気に入りはVol.3にある『魅惑狂騒曲』と『宿縁を断つ剣』です。
ダウンロード頻度
メギド72で気になるのはダウンロードの頻度が高いことです。アナトミアは毎週月曜もしくは祝日の都合で火曜の15時と決まっているし、それ以外で発生する場合は事前に告知があります。容量は70~100MB。メギド72は大きなダウンロードはイベント前に定例で行われるようですが、それ以外にも頻繁に発生します。容量は0.5~30MBまで様々。イベント前は450MBものデータが降ってくることも。むやみにダウンロードしているとパケット消費がかさんで通信量の制限にひっかかることも考えられるで、大きめのものはWiFi環境でダウンロードしたいです。これはつまり外では遊べない時間が生じるということでありマイナス要素です。
似ていないところはこんな感じです。長くなったので続きは次の記事に。課金要素についてお話します。
奥義の演出。