『まんぷく』第11回感想

のび太です。

『まんぷく』第11回の感想です。

まずはあらすじをざっと。場面は昨日咲の病状が悪化したところから。母が病院にいないのは咲の回復を祈って家で仏壇に向かって手を合わせているためでした。克子と福子が病院から戻り、咲の具体的な容態を母に知らせます。医者からのつらい宣告を受け、家族全員が悲しみに暮れています。

今日も萬平の工場に電話をかけてくる世良。萬平をお昼ご飯に誘ったようです。そこで金属や電気部品などの軍需物資が横流しされていることを世良から聞いた萬平。そんなことを教えるためにわざわざ来たのかと聞くと、「一緒に昼めし食うのにいちいち理由がいるんか?友達やろ僕らはぁ!」と答える世良のうさんくさいことこの上なし。

朝になって母が見舞いに行き一時的に咲は回復したように見えました。これから毎日病院へ通うと言う母に対し福子は何も言いませんでした。咲の様態が悪化していることから、母は萬平が藪医者を紹介したと言い出します。それに対し「そうね。きっと藪医者なのよ」と相槌を打つ福子。母はさらに、「もうあんな人とは関わらないでね」と続けますが、福子は何も言わずに小さく頷きました。

そこに咲の危篤を知らせる電報が届きます。家族全員で駆けつけるも、咲はそのまま亡くなってしまいました。数日後福子は萬平の工場へ行き、咲が亡くなったことを萬平に伝えて立ち去りました。

ここまでがあらすじです。

お母さんは仏壇に向かって手を合わせていましたが、家族に、特に咲に苦労を掛けることになった張本人である旦那さんに咲の回復を祈るという心境はどういうものなのでしょう。私は仏壇やお墓で何かを祈ることがないので分かりません。手は合わせますがいつも頭の中は真っ白で何も考えていません。

世良が萬平に伝えた軍需物資の横流しは、今後萬平にも何か影響を与えるものと思われます。特に加地谷との関係において、両社が仲たがいするきっかけになるのでは。世良は加地谷がそれに加担していると言いたいわけではなく、本人の言うようにそれはたまたま出た話なだけで本心は萬平と親しくなることだと思われます。でもあのうさんくさい表情がドラマにおける世良のポジションをミステリアスにしていて効果的です。

今日の母と福子の会話のシーン、安藤サクラの表情には目を見張るものがありました。咲のことで心が張り裂けそうな母。その心にこれ以上負担をかけまいとする福子の気持ちが彼女の表情からよく伝わってきます。

さらに咲が亡くなる場面。

ただ悲しいというだけでなく、なぜ咲が、なぜこんなに早く、という悔しさのような感情もにじませる表情だと思います。うちのしずかちゃんも絶賛していました。

福子は萬平に咲の死を伝えに行き、ただそれだけを伝えて立ち去りました。母の萬平への気持ちを考えると、もう萬平に会うことはできないと覚悟してのことだったと思います。ここでも福子は泣いていますが、これはもう萬平に会えないことへの悲しみの気持ちであり、泣くにしても先ほどの場面とは違う気持ちを表していると思います。

昨日の私の予想は外れてしまいましたが、まだ可能性は残っています。手紙です。咲は家族に自分の様態を隠していました。つまり本人は死期を悟っていたということです。であれば家族に手紙を残していてもおかしくありません。母にとってもそういうものが残っていないと救いになりませんし、まだこの線はあるかと。

ところで、電報に「ウナ」と書いてありましたがあれはなんのでしょう。「ヒガ シクヤママチ」とスペースの位置もおかしいです。きっとこうだったのでしょうが、なぜこうなるのか気になります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする