のび太です。
ZenFone4(ZE554KL)のJP版recovery.imgを作ったので置いときます。ネットで探し回ったけどなかったので作りました。バージョンはJP-14.1063.1710.91です。
ついでにboot.img
以下、作成手順です。
- パソコンでASUS公式からファームウェアをダウンロード
- ファームウェアを解凍
- system.new.data.imgから色々と抽出
- 必要なファイルをroot化されたZE554KLへ転送
- ZE554KLにてrecovery.img作成
- ZE554KLからrecovery.imgを取得
なお、これを行うにはパソコンにJava SDKとPythonをインストールしておく必要があります。さらにroot化されたZE554KLも必要。しかも、調べてみたところrecovery.imgがあっても特に役には立たないと判明しました。実際私も使ってません。でもせっかく作ったのでほしいというもの好きの方のために置いておきます。
手順詳細
1.パソコンでASUS公式からファームウェアをダウンロード
今回使用したのはこのバージョンです。
JP-14.1063.1710.91
ASUS公式からダウンロードできます。
パソコンにzenfone4などの名前でフォルダを作って、そこにダウンロードしたファームウェアを入れましょう。
2.ファームウェアを解凍
入れたら解凍です。同じフォルダに解凍しましょう。
解凍に使うソフトはなんでもいいと思いますが、私は7-Zipを使いました。
解凍するとこんな感じになります。
3.system.new.datから色々と抽出
system.new.datから中身を取り出すんですが、ツールを使って行います。私はこれを使いました。
javaやpythonはこのツールを動かす上で必要になります。
javaやpythonのインストールはこういうところを参考にしてください。
java
https://eng-entrance.com/java-install-jdk-windows
python
https://techacademy.jp/magazine/15571
私はjava 1.8、python 3.7.3です。OSはWindows 8 の32bit。
ツールはここからダウンロード
ツールを解凍して実行し、SYSTEM.NEW.DATをクリックして、Browseからfirmware解凍したフォルダを指定するとsystem.new.datを選択できるようになり、こんな画面になります。
Startで実行。放っておくとsystemフォルダの中に色々抽出されます。
ここから次のファイルがあることを確認します。
-
- recovery-from-boot.p(system直下)
- install-recovery.sh(system\bin)
- recovery-resource.dat(system\etc)
4.必要なファイルをroot化されたZE554KLへ転送
ここで必要なファイルをZE554KLへ転送するんですが、その先の作業をするにあたり端末がroot化されている必要があります。root化は次の手順が簡単です。
-
- bootローダーをアンロックする
- TRWPをインストールする
- Magiskをインストールする
bootローダーのアンロックは非公式ツールがお勧めです。再度ロック可能だからです。
https://androidfilehost.com/?fid=889964283620760073
TRWPはここ
https://mega.nz/#!dpNmTQCC!CyJqT49aByhphqRS4pBhAKyX7BRMnV7gmR4ag80xmW8
Magisk
https://forum.xda-developers.com/apps/magisk/beta-magisk-v13-0-0980cb6-t3618589
というか細かいことは5ch見てください。
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/smartphone/1527904132/
そもそもパソコンにADBをインストールしておかなければなりません。これはrootやROM焼きでは必須のツールですがまだの方はこの辺を見てください。Javaはここでも必要になります。既にインストール済みであればADBのみでよいです。
https://butsuyoku-gadget.com/android_sdk_install/
root化出来たら次の工程です。firmwareを解凍したフォルダの何もない行でshiftを押しながら右クリックし、「コマンドウィンドウをここで開く」を選びます。DOS窓が開いたら以下のコマンドを入れます。
adb push boot.img /data/local/tmp
次に抽出ツールで使ったsystemフォルダへ移動してDOS窓を開き直し、以下のコマンドを入力します。
adb push recovery-from-boot.p /data/local/tmp
adb push etc/recovery-resource.dat /data/local/tm
これはパソコンにあるrecovery-from-boot.pとrecovery-resource.datをZE554KLの/data/local/tmpと/data/local/tmに転送するコマンドです。
5.ZE554KLにてrecovery.img作成
続いて次のコマンドを入力します。
adb shell
cd /data/local/tmp
su
applypatch -b /system/etc/recovery-resource.dat :16434420:fa51418e7235fdb67566f4d9a9531248311cb8b2 recovery 5dbc6c5942bb9ba946a3a110fa663ef4310e7533 20321528 fa51418e7235fdb67566f4d9a9531248311cb8b2:/system/recovery-from-boot.p
上記の1643から始まる部分とrecovery以降recovery-from-boot.pまでの部分はinstall-recovery.shから抜き出して書き写す必要があります。ファームウェアのバージョンによって異なるはずです。
これを行うとZE554KL上でrecovery.imgが作成されます。
6.ZE554KLからrecovery.imgを取得
続いて次のコマンドを入力します。
exit
exit
adb pull /data/local/tmp/recovery.img
これはできあがったrecovery.imgをZE554KLからパソコンへ移すコマンドです。
これで終了です。JP版のrecovery.imgが手に入りました。これがあればAndroid8へ上げてしまった端末を7.1.1にダウングレードすることができます。