2022年8月28日(日)インター一週間

のび太です。

娘がインターナショナルスクールに通い始めて1週間が経ちました。初日は楽しそうに行けた者の、次の日から入り口で泣きだすようになってしまい、これまでの保育園と同様ここからしばらく泣き続けるのかと思いきや、金曜は泣かずに嬉しそうに入って行きました。

泣かずに行けるようになったのは本人の気持ちに余裕が出てきたからだと思いますが、それだけが理由ではないと思います。初日は学校内まで親が同伴できたのですが、次の日以降は原則的に禁止されていました。初日に「今日だけだよ」と言われていたのです。次の日(火曜)は私たちは建物の外から娘を見送りましたが、娘は一人ぼっちにされ怖くなってこちらへ駆け寄ってきたのです。その時入り口で子供の体温を測りながら警備も兼ねていると思われる大柄の男性に、しずかちゃんが今日も一緒に上がっていいかと聞きました。

娘はパニックになって泣いているのだから当然上がってよいと言われると思いました。現に私たちの前で3人の子を連れた別の人は上がっていったのです。しかしその大柄男性は「No」とも言わず返答自体しないという態度をとったのです。返事がないからその男性を無視して娘と上がろうとしたところで”Not today”と言って止めてきました。結局娘は入口へ降りてきた別の職員(女性)に抱えられて入って行きましたが、この男性の態度にしずかちゃんが激怒したのです。

ルールがあることはこちらももちろん知っています。しかしそれはパニックになった我が子に優先するものではありません。ルールを定めることと運用することは別物であり、いずれも目的があって行うことです。子供が泣いて学校を嫌がるならルールか運用のどちらかが間違っているのです。

男性の態度に腹を立てたのは私も同じでした。その日の下校後もしずかちゃんの怒りは収まらず、また翌日以降も同じことが起きる心配があったため、学校にメールを出すことにしました。翌朝も同じように娘が一人ぼっちになりそうな状況だったため、入り口の前で娘をホールドし子供の面倒を見ることのできる職員が出てくるのを待ちました。この入り口は歩道のない道路に面しているので娘が嫌がって学校と反対側に走って逃げようとするためとても危ないです。毎日こんなことでは困ります。結局水曜の夕方にメールを出しました。

学校の反応は早かったです。窓口である担任の先生から幼児部門の責任者に転送され、責任者から返事がありました。そのメールは校長もCCに入っていました。具体的なことは書かれていませんでしたが翌日から朝の状況を改善するとのこと。男性についても言及はありませんでした。

おそらく男性の仕事は警備がメインです。コロナが流行したから体温を測る役目を担っているけれど、もしコロナがなければ親も建物内に入れたでしょう。よって彼は彼の仕事をしているまで。なぜ目の前の別の家庭を中へ入れたのか分かりませんが、いずれにせよこの人に子供の面倒を期待するものではありません。問題なのは子供の面倒を見られる人がいなくなる時間が長いことです。

木曜の朝から入り口には少なくとも3人の女性のうち誰かがいるような状態となりました。システマチックに対応している感じではなかったですが、単純に人が増えたので娘が放っておかれるような状況にはなりませんでした。木曜はまだ泣いていましたが、金曜は自分で歩いて笑顔で中へ入って行きました。

木曜のお迎え時に幼児部門の責任者と会話することができ、状況を改善してくれたことにお礼を言いました(しずかちゃんが)。日本の保育園ではこういう問題はそもそも起きないでしょう。問題が起きればそれを恒久的に解決するよう体制が敷かれ、次の人は何も言わずともその快適性を享受できるからです。しかしインターは違います。組織ではなく担当者たちの個人的な力量に運用が大きく左右されます。基本的に人依存なのです。そして黙っている人の気持ちを読んでくれることなんてまずありません。沈黙は肯定の証ですから、意見があれば言う必要があります。

今回学校はこちらからのメールに明確に対処を見せてくれました。きっと問題点を発見できたこととそれを解消できたことを学校側も喜んでいると思います。もしこれがメールの対応を面倒に感じるような学校だったとしたら、それだけで転校の理由として十分なくらいです。日本の保育園は優しいですが、優しいのは保育園までです。学校を卒業して社会に出たら日本だって結局はそんな世の中です。黙っている人に優しくしてくれるものではありません。一方でインターの対処が早いのは運用が人依存だからです。担当者の意思一つで現場が変わるのです。

仕事においてもこれこそが本質だと思います。システム化して誰でもできることをやっているうちは稼ぎは増えません。自分の特色を生かして成果を出す時に評価が上がるしそれによって道が切り開かれるのです。こういう場面でルールを絶対視し我慢していずれ諦めるのは心を少しずつ殺していることに他なりません。そういうことを子供にさせたくないからインターを選んでいるので、今回のことで学校への信頼感も増え、とてもよい事案となりました。

娘は明日は月曜だから学校へ行くんだと言っています。朝はぐずるかもしれませんが、日中楽しく過ごしていることは学校からの報告からも明らかです。去年の今頃は保育園で起きたことを娘に聞いても何も説明できない状態でしたが、今は「○○が私を押したから私は泣いてしまった。そしたら先生が来て私をハグした」と話してくれます(英語で)。明日からも楽しみです。

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