『まんぷく』第17回感想

のび太です。

『まんぷく』第17回の感想です。

毎日書いて皆勤だったのに途絶えてしまいました。実は風邪をひいてしまってダウンしました。今もまだ完治してないので手短に。

まずはあらすじから。

理想工作社を訪れた世良、竹ノ原から会社の在庫管理について事情を聞きます。竹ノ原によると萬平は在庫管理に関わっておらず、それらは全部加地谷が行っていたとのこと。もし萬平が横流しをしたら加地谷が気づいたはずだと。察しのいい世良、犯人は加地谷しかいないと確信します。

でも竹ノ原が嘘をついているかもしれません。加地谷をおとしめるために嘘をついていると考えることだってできます。世良は竹ノ原を試すような質問をしました。

「そんな社長を売るようなこと言うてええのかぁ」

それに対して竹ノ原は、自分が入隊すること、よって社長の顔を伺う必要はないということを伝えます。そしてここであの「遠藤社長」が竹ノ原の口から出ました。そんな人物は会社の取引先におらず、竹ノ原は「遠藤社長」が憲兵ではないかと踏んでいたようです。

竹ノ原の推察を裏付けるために加地谷を尾行した世良。屋台で加地谷と「遠藤社長」こと憲兵の村城がつるんでいるところを発見し、こっそりと会話を聞いています。これで萬平が犯人ではないことがはっきりしました。

加地谷が萬平を売った理由、それは萬平の才能への嫉妬というか、それと比較した自分の人間としての小ささということでした。金儲けのためなら人殺しの道具を作って売ればいいと考える自分と、人のために役に立つものを作りたいと言う萬平、そしてそれを実現できる発想と技術。そんな萬平が憎たらしくなったということでした。もっとも、萬平を売るために横流しに手を染めたのではなく、金儲けできるうまい話に乗るのと萬平を陥れることがちょうど両立できただけだと思われます。

貴重な情報を手に入れた世良は商工会長にそれを伝えます。そして二人で元陸軍大将に報告へ行きました。「大将」というのはとっても位の高い軍人です。普通軍人の階級は下士官を経て少尉、中尉、大尉と上がっていき、少佐、中佐、大佐ときます。大佐まで行けたらもう大したもの。そんなのごくわずかしかいません。そしてそこからさらに、少将、中将、大将と進んでいくわけです。細かい位はもっとありますが、とにかく大将なんて一般人が会えるような人物ではありません。ここから大阪商工会議所の会長というのがいかに力を持っているかということがここから分かります。福子がそこまで知っていたとは思えませんが。そういえば大阪商工会議所といえば『あさが来た』でディーンフジオカ演じる五代友厚が設立にかかわった組織ですね。

なぜ陸軍大将に会いに行ったのか。それは憲兵が陸軍の管轄だからです。憲兵の悪事は警察に訴えてもどうにもなりません。しかるべきことに訴える、それが陸軍の元トップだったというわけですね。しかし会長、ただで助けてくれとは言いません。いくら萬平に疑義がなくても、元大将にとっては知らない人間が一人死ぬだけのこと。元大将にとってはあえて正義のヒーローを気取る理由もないし、どうでもよいことなわけです。そこを理解している会長、ちゃんと「閣下にとっても利益が・・・」と持ち掛けます。明言しませんでしたが、これが賄賂であることは文脈から明らかです。

場面変わって帰宅した福子。母から世良が訪ねてきたこと、そして萬平が釈放されることを聞きました。また場面変わって憲兵の駐屯地です。憲兵に担がれて萬平が出てきました。それを福子と世良が迎えます。殴られて自力で立つこともできない萬平、痛々しいです。

憲兵は一転して罪人となり取り調べを受けていますが、加地谷はいち早く逃げたようで行方がしれません。まだ何かありそうです。

会長は萬平が大阪経済界にとって大事な人物であるから助けてほしいと大将に頼みましたが、そのシーンで世良がちらっと会長を見ました。「立花のためにそこまで言うのか」という顔でした。そこには嫉妬も含まれているように感じました。萬平の命の恩人となった世良、加地谷が失脚しこれからきっと二人は協力していくことになるでしょうが、世良の心情的には一筋縄ではいかない予感がします。

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