メギド72 メインストーリー7章65

つゆいりです。

舞台はまたガラリと変わり、どうやらジニマルがかつて治めていた城のようです。アマイモンがソロモン支援のため立ち上がったのと呼応するようにジニマルも再軍備を進めるようです。というのも、ヴァイガルドへ渡ったガープたちと手を組む際にマグナ・レギオから怪しまれぬよう一度軍団を解体したのだとか。そして再軍備に至ったのはソロモン支援のためでなく、元々メギドラルでそうせざるを得ない状況になっていたためとのこと。

ジニマルの部下は「道化戦争」の継続を訴えますが、ジニマルは別の手を打つ、いや既に打ったようです。というより、そもそも「道化戦争」とはなんでしょうか。80年続いた伝統とのことですが。現状ではそれを続けていても意味はなく、それゆえ中断しているが、牙の内海を守るためのものだったようです。そしてジニマルは今、アマイモンからの助言により、それに代わる策に打って出たと。

また場面変わり、罵美優蛇に陣地が襲われたところへ戻ってきました。なぜ牙の内海を本拠地とする敵にこちらの陣地が暴かれたのか、ブネは警戒しています。そして真っ先に疑われたのが、かつての軍団長ウェパル。しかしウェパルは最も勇敢に戦ったということでひとまず保留となりました。

そして話は初代の軍団長「海魔」ことリヴァイアサンについて。このメギドも大罪同盟の一員で皆よく知ってるようです。そして同時にベルフェゴールのことも。二人は500年前に会ったきりだとか。リヴァイアサンは今行方不明らしいです。ウェパルも面識はなし。

通常、メギドの軍団は軍団長が不在となったら解散になるそうです。しかしこのバミューダは軍団長を引き継ぎながら存続している。それは軍団長が誰であるかよりこの軍団を維持する方がメリットが大きいからとのこと。

陣地のことをマグナ・レギオに報告されるのを防ぐため、撤退していった敵を追うことになりました。ウェパルも同行させて。

道中、さっきはいなかった幻獣が出現したことにザガンが違和感を覚えます。ザガン、エリゴス、モラクスで少し先行して様子を探ることにしました。また、マルファスが上空から敵の状況を確認します。元軍団長ウェパルによれば、バミューダが得意とするのは3方からの同時攻撃。名付けてバミューダトライアングル。しかしこれは平坦な海上で行うから有効なのであって、高台から全体を確認できる陸地では無意味な戦法とのこと。

残ったメンバーは今の軍団長、バミューダでは総長と呼ぶそうですが、その名前を確認します。イポスが知っていました。「ウィチセ」と言うそうです。しかしその名を聞いてウェパルが疑問をはさみます。バミューダの総長は全総長もしくはリヴァイアサンの指名で成立し、そうでない場合は福総長が持ち上がる。しかし100年前に総長であったウェパルはウィチセを知らないし、リヴァイアサンが復帰してるならそれ自身が総長となるはず。短期間で福総長まで上り詰めるとも思えないし、誰だか分からないと。そんなのが総長であるなど不自然の極みといったところです。

そしてリヴァイアサンのことをよく知っている、しかも親しげに語るウェパルとサルガタナスから驚くべき一言が。リヴァイアサンは彼女たちの「親」であると。

親とはなんでしょう。メギドたちは彼の世界から生まれ落ちるものだと64で語られていました。それは漠然とした存在で、特定の個体を意味していませんでした。

なんのことはない、「幼護士」という意味でした。ウェパルとサルガタナスはリヴァイアサンに拾われ、鍛えられたそうです。

そこへマルファスが降りてきました。予想通りというのか予想に反してと言うのか、敵は陸地でバミューダトライアングルを仕掛けてきている様子。後退しても背後を突かれるだけだからと、3方のうち1方を狙って攻勢に出ることにしました。しかしそこに伏兵が現れソロモンたちを足止めします。敵の大将、ちゃんと考えているようです。

結局足止め用の伏兵に時間を取られ、包囲寸前の状況に追い込められてしまいました。ここでウェパルが個別に逃げることを提案します。バミューダトライアングルの利点は3方から一点に集中した速攻である反面、敵が分散したら効果が激減するという不利もあるからと。なにせ時間がないのでまずソロモンを逃がし、散り散りになったあとソロモンからの召喚で再集結することになりました。

その説明に嘘はないものの、ウェパルには別の目的もあったようです。それをサルガタナスは分かっていました。なぜかメフィストも。いや、流れを読むギャンブラーとしてさすがと言うべきなのかもしれません。ウェパルは敵の目を自分に引きつけると同時にバミューダの目的がソロモンなのか自分なのか見極めようとしているのです。そして目的が自分だった場合、投降するつもりだと。

ウェパルの想いを察して残る2人、ここで音楽も変わってすごくいいシーンでした。メフィストはこんな扱いでしたが。

それぞれで逃げるという話でしたが、ウェパルたちだけでなくブネとバルバトス、エリゴスとモラクスも敵と戦って時間を稼ぐ道を選びました。ブネとバルバトスには覚悟を感じますが、エリゴスとモラクスは血気盛んといった感じです。そして少し距離をとったところでソロモン自身も足を止めて周囲の幻獣を退治することにしました。ブネたちが残ったことに気付き、退路を確保するためです。一緒にいるのはハルファス、レラジェ、ザガン、ナベリウス、そしてベルフェゴールです。盾、攻撃、支援とバランス良く揃いました。

とりあえず雑魚い幻獣を一層したあと、撤退して予定通り召喚の準備を進めようとしたところで、ベルフェゴールがほんとにそれでいいのかと水を挿します。今自軍においてこれだけの戦力が揃ってるのはここだけであり、逃げるのが本当に最善なのかと。逃げたあと一人ずつ召喚するとしても、的に囲まれるまでに全員呼べるのか。一人でも取り残されれば手出しできなくなるのだから負け同然と。

レラジェは撤退を支持します。というよりベルフェゴールの言うことは胡散臭いということて反対します。ソロモンは迷いましたが、いつも迷って決められないハルファスが背中を押しました。いい方を選ぶんじゃない。選んだ方を良くするんだ。ソロモンは腹を括りました。

敵を待ち構えていると堂々としたメギドが一人近寄ってきます。こちらの戦いぶりを観察し、ソロモン王の一行であることを認識したようです。確率は3分の1でしたが、いきなり軍団長、いえ総長ウィチセとの対峙です。メギド体になって襲いかかってきました。

一方、ソロモンと別れて敵と対面することを選んだウェパルとサルガタナス(おまけのメフィスト)は、敵が散り散りになっているのを感じ取っていました。ソロモンと対峙したのが総長のウィチセであったため、他の2面もそちらへ進路を変えたようです。

ここでサルガタナスがバミューダについて自分の知っていることをウェパルに話し始めました。6章で描かれた海を落とす作戦について、落とされたのは牙の内海だったというのです。バミューダは牙の内海を守るために作られた軍団だったから、サルガタナスはそこに属してはいなかったけれど親近感を持っていたそうです。ウェパルの追放はサタンの許可を取って実行したことだったが、その後総長に就いたウィチセは中央からの指名だったようで、要するにバミューダはマグナ・レギオの軍門に下ったということです。それ故に牙の内海を落とすという作戦を止めることができなかった。ソロモンたちが襲われた陸地も、少し前まで海だった…。

ソロモンたちはウィチセをなんとか退けました。まだ息があることに気付いていましたが、敵の残りの勢力が集まってきていたため足早にその場を離れました。よってウィチセがウェパルを探していることを知らないままとなりました。ウィチセはウェパルさえ殺せばバミューダを一つにできるとつぶやいています。軍団内の慣例を無視して中央から送り込まれたウィチセですが、内部をまとめるのに苦労していた様子が伺えます。そして単に中央の傀儡なのではなく、自分の意思で軍団を強くしたいという想いも。今後また登場するでしょうから、どうなるのか楽しみになってきました。

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