メギド日記11 6章55

つゆいりです。

10月です。年度の上で上半期が終わりましたね。なんて思ってると年末まであと3か月弱ということに気づき時の早さを感じます。数か月間10連ガチャ回してなかったので手持ちのキャラ追加のペースが月に3人ほどでした。育成のためのメギドクエスト消化が減り、ボーナスタイムに束縛されることも減ったのでとても気が楽です。時間拘束される上にドロップ率低い作業をさせられるのは、費用対効果が低くストレス大きいです。2倍強くていいからドロップ率100%にしてもらえたらもっと楽しいコンテンツになるのに。

ただメギクエだけでなくソシャゲというジャンルの問題だという気もします。長くやってればどうしても飽きますよね。コンシューマゲームだったらたとえばファイナルファンタジーなんかでも30時間やればクリアできるわけです。買ってやりきって満足して次のゲームに移る。プレイ中のワクワクや爽快感などに加えて、一つのものをやり遂げたという達成感を買っているんですよね。その点ソシャゲは悪く言えば同じようなことをダラダラと繰り返し続けるのでワクワクも満足感も減っていきます。ソシャゲのメリットはスマホでいつでもどこでもできるということだと思いますが、ニンテンドースイッチがあれば代用も可能です。メギド72はとてもいいゲームだと思いますが、それでもこう思うわけですから私の中でもうソシャゲは潮時なんでしょう。メインストーリー続く限りやめませんが、比重は減らしていこうと思います。

ここから6章55です。ネタバレするのでご注意ください。

前回54はアドラメレクという純正メギドがアジトへのポータルに現れたところで終わりました。今回の55で彼はアジトに攻め込むわけですが、その際の描写が胸糞悪いものでした。でもゲームの世界でなく人間同士の実際の戦争であればもっとひどいことも起きるわけです。イヤですね戦争って。

さて55の舞台はアンチャーター捜索の場面から始まります。地下に追い込んで入り口を封鎖したので袋のネズミのはず。ただアジトへ援軍を要請しに行ったフォカロルが戻ってこないことをグラシャラボラスが疑問に思いました。にしても、援軍要請して出口ふさぐ、突入前にソロモンに報告する、フォカロル戻ってこないのが気になるからアジトの様子を確認しに行かせる、というイポスの対応はとても優れていますね。さすが傭兵団をまとめるだけのことあります。

場面変わってアジトです。アドラメレクが侵入してきました。残っていたフラウロスとフォカロルが迎撃します。が…

あっさり吹っ飛ばされてしまいます。そこへ登場したのがコルソンの魂なき軍団の面々。しかしコルソンもあっさりやられてしまいました。

アジトに残っているのはフォカロル、フラウロス、コルソン、アンドロマリウス、ブエル、リリム、ジズ、アムドゥスキアスで、吹っ飛ばされた男子二人以外は支援系のメギドたちばかりです。アジトのポータルはアドラメレクによってキーを奪われてしまったので、アジトの外にいるメギドたちが事態の異変に気付いても駆けつけることができません。今ここにいるメンバーで対処するしかなく、絶体絶命の危機です。

しかも普段からポータルで移動しているメギドたちはアジトの場所を知らないようです。アジトの危険を感じ様子を見に行こうにも、場所も距離も分からないのです。アドラメレクはそこまで把握したうえでこの奇襲をしかけているのでした。ソロモン一行がアンチャーターの捜索に全力を注ぐことも見越したうえでです。ただアンチャーターが地下に逃げ込むことまではさすがに予測できないでしょうから、アジトに支援系メギドしか残っていないことは彼にとっては想定以上に好都合な状況でしょう。

場所の手がかりがない中、イポスの判断でとりあえず一部のメギドが王都へ向かうことになりました。アジトとのポータルが最も多く設置されているのが王都であり敵もそこからアジトへの侵入を試みた可能性が高いとの見立てです。ここで前回54でいろいろとフラグを立てていたアンドレアルフスが活躍します。ぼやいていただけでなくもしも自分の懸念が現実になったときのために馬を用意していたというのです。今回のためにではなくいつもやっているとのこと。正直この状況で王都へ駆けつけたところで何ができるのかという感じですが、とにかくグラシャラボラスとアンドレアルフスが向かうことになりました。

しかしまあ毎回上手にシナリオ作っているなと思います。ポータルがロックされていようがアジトの場所が分からなかろうが、ソロモンが召喚すればすぐにメギドたちを避難させられるわけです。しかしソロモンが今いるこの街ではそれができない。なぜならアンチャーターの起動で街のフォトンがほとんど消費しつくされてしまったからです。足を使って向かうしかないという状況を矛盾なく作るのは簡単ではないと思います。フォトンが少ない状況も理解してソロモン用の馬を1頭残したところからもイポスの優秀さがうかがえます。シナリオ担当者はイポスが好きなのかな。

場面はアジトへ戻ります。アンドロマリウスがアジトに残っていたメンバーを図書室へ連れて隠れていますが、アドラメレクの挑発にコルソンが乗せられてばれてしまいました。コルソン、ブエルに続いてアンドロマリウス、クロケル、アムドゥスキアス、リリムが次々と倒されていきます。

最後に出てきたのは

ジズでした。ここでジズの過去が少しだけ語られます。

しかしジズも容赦なく攻撃されます。他のメンバーと違って何度も何度も…。これはアドラメレクの憂さ晴らしです。ジズを洗脳したうえでヴァイガルドに送り込みハルマゲドンを起こす計画だったのに、ソロモン王によってジズが救われたことによって計画がとん挫し、アドラメレクはメギドラルでの立場を失った。それに対する個人的な恨みなのです。

アドラメレクが「首をはねる」と言っていたので、みんな動けないにしても生きてはいるという状態ですが、これではじり貧。死を待つばかりです。みんなが助かることはジズRのイベントでネタバレしていたので分かっているのですが、展開が読めません。この状況からどうやって。

そこに登場したのがカスピエルでした。

この場面ほどカスピエルを応援したいと思ったことはありません。でもカスピエルとてソロモンなしではメギドの力を使えないのは同じこと。どうするつもりなのだろうと思ったら、逃がすことに専念するようです。

あっさりポータルのキーを奪取していました。アドラメレクの反応から、これはアガリアレプトが協力しているなと分かります。カスピエルとアガリアレプトはかつてソロモンの誘拐を競った間柄ですから、ここでの協力体制は胸に熱いものがこみ上げてきます。しかし詳細な描写はありませんが、追放メギドたちを逃がす代償としてカスピエルはアドラメレクにやられてしまったようです…。

 

場面変わって今度はアンチャーターを追うソロモンたちです。地下でウァプラがアンチャーターと対峙しています。ウァプラは54でアンチャーターが子供を助けたことが気になっており、理由を知りたいのです。アンチャーターの答えは意外と単純でした。

ここからアンチャーターの本質に迫ることになります。

が、続きはお預け。再び場面変わって今度は王都です。アガリアレプトがアジトに残っていたメギドたちをコラフ・ラメルへ先導しています。ここでカスピエルとアガリアレプトがどうやってアジトからの脱出を図ったのか種明かしです。アガリアレプトの存在を隠したままカスピエルがアドラメレクの注意を引き、隙を見てアガリアレプトが時間を止める。難しいのはこれを2回行う必要があるという点ですね。1度目でポータルのキーを奪うわけですが、ここでキーを奪ったことに気付かれてしまったら次の逃がす工程が実行できなくなる。ゆえにカスピエルが命懸けでおとりになった…。

カスピエルの犠牲の上にポータルから王都へ脱出した追放メギドたちですが、別の純正メギドが待ち構えていました。今度はアガリアレプトが敵を引き付けようとします。ここも決死の覚悟です。

敵はアガリアレプトのことを知っている様子。寝返ったことに後悔はないかと問いかけてきました。後悔はないと答えたうえでこう話します。

追放メギドたちにとってソロモンがどういう存在なのかよく分かる場面だと思います。アガリアレプトは追放メギドではありませんが、ソロモンと出会って自分の活躍の場や居場所を得たことは同じ。『変わった世界へ、ひとりごと』の中でパイモンとバラムがそれぞれ「生きる意味」を見つけた、取り戻したと歌っているように、追放され力を封じられ弱い存在としてハルマゲドン(死の恐怖)におびえるしかない運命だった彼らに、抗う力と希望を取り戻させたのがソロモンなのです。メギドラルで作戦の駒として戦うだけだった純正メギドたちが何人もソロモンに味方している点からも、彼らが生きていくうえでそういう充足感がいかに重要か分かると思います。

話が逸れました。相手の初手に対して時間を止めて反撃しようとしたアガリアレプトですが、時間を止めることを相手に読まれて失敗してしまいました。絶体絶命でしたが、なぞの掛け声と共に誰かが割り込んできます。

ティアマトでした。

さ:砂糖

せ:醤油

ぬ:ぬか味噌

ってことですね。「せ」は微妙ですが。

誰もがアガリアレプトと同じことを聞きたいはずですが、

答えを聞いてもさっぱり分かりません。が、愛の力とやらで純正メギドをコテンパンにします。

敵がメギドの力を使おうとしたところでアガリアレプトが時間を止めました。

力を取り込みすぎたメギドはメギド体に変身してしまい、護界憲章によって消されました。

アガリアレプトが時間を稼いだおかげでアンドロマリウスたちはコラフ・ラメルへ到着し、そこにいたティアマトが様子を見に来てこうなったのでした。コラフ・ラメルにはアンドラスもして、何人かはダメだろうと判断しているようです。どうなるのでしょうか。それにまだアドラメレクが残っています。ソロモンと合流しない限り時間の問題であることに変わりありません。

ここで場面はもう一度ソロモン一行へ。アンチャーターが幻獣化して襲い掛かってきたので、ソロモンたちが撃退しました。ヴィータ体に戻ったアンチャーターにウァプラが問いかけを続けます。

アンチャーターは逃げる。なぜなら、生きていたいから。作り物であれ紛い物であれ生まれたからには死ぬまで生きていられる。生きていることの充足感を感じていられる。そこに意味があるかないかの問題ではない。できるから続けたい。これは人間も同じことですね。

人はなまじ考えられるようになったから意味だの意義だのを得ようとすることもありますが、そもそもそのうち爆発して消えてしまうこの地球上において、さらにはいずれ縮小して消滅してしまう宇宙において、あらゆる生命は一時的に存在する何かに過ぎません。そこにどんな意味を見出そうと、いずれすべてのものが消えてしまうのだから、所詮は一時的な気休めでしかないのです。家族のため、社会のため、理由や意味はいろいろ考えつくでしょうが、それはその命が尽きるまでのモチベーションであって、他の生命にとっては根本的に関係のないこと。地球にとっては一人の人間が人間の社会で大きな功績を残そうが、何もなくひっそりと死んでいこうが、まったく同じことなのです。だから本来、生命に意味などない。生まれたから、死ぬまで生きる。生きていられるから、続ける。それだけのこと。

よってアンチャーターもヴィータもメギドも、生まれたからには同等の存在です。ただヴァイガルドに元々生息しているヴィータや追放メギドにとって、この世界を滅ぼすことになるアンチャーターの存在が都合悪いというだけ。ある命を生き永らえさすために別の命を奪う。所詮はそういうことでしかない。そこに正義も道理もないのです。あるのはエゴイズムだけ。アンチャーターが言葉を話せるからそう気づきますが、これは人間が常日頃から行っていることです。舌を満足させるため、着飾るために他の命を奪っているのですから。そこに罪悪感を感じないのは、殺される命が文句を言わないから。あるいは、逃げ惑う姿を目にしないから。ヴィータが正しくてアンチャーターが間違っているわけではない。ただそれぞれのエゴイズムがぶつかったとき、強いものが弱いものの命を奪って前に進むというだけです。

ソロモンはその傲慢さを分かっています。自分もこの世界に生まれた命です。エゴイスティックに生きる命です。だから前に進む。障壁となるアンチャーターから命を奪う。それがエゴだと分かっているからこそ正義や道理を理由にせず、自分たちの意思として行うと言ったのです。同じ生命として、対等なものとして、自分たちが生きるためにあなたを殺すと言うのです。アンチャーターが悪だからとか自分は大義や正義を背負ってるからなどという言い方をしなかったのは、命を奪われる側への決して欠いてはいけない礼儀だと思います。

死を目前にしたアンチャーターにウァプラがある言葉を伝えます。

そしてアンチャーターが子供を助けたときから執拗に追いかけてきた理由を話します。

アンチャーターがすべて起動したとき大いなるバビロンが発動されヴァイガルドとメギドラルが一つになる。つまりアンチャーターの起動を一つでも阻止できれば大いなるバビロンの発動を防ぐことができる。今ここでアンチャーターが一つ消滅するのですから、大いなるバビロンの発動を阻止できるように思いますが、しかし、アンチャーターが気になることを言います。

こう言葉を残してアンチャーターは消えました。よく考えてみたら、アスモデウスはアンチャーターを7つ起動すると大いなるバビロンが発動すると言っていました。しかも、起動済みのアンチャーターを破壊するために時間を稼いでいたのかというバルバトスの指摘に対して返答していないのです。もしかしてアンチャーターは起動するだけでなく、本人が言うところの「星になる」ことで大いなるバビロンの発動条件として整うのではないでしょうか。アスモデウスはそれを知っていたから起動済みのアンチャーターを破壊するつもりがなかったし、そもそも探していもいなかった?ヴィータに紛れて逃げ回っている方が都合がよいのでは。

しかしアンチャーターの判別方法を伝授したのは他でもないアスモデウスです。もし起動済みのアンチャーターを倒す→星になる→大いなるバビロンの発動条件になるということであれば、判別方法を教える理由が分かりません。仮に起動後の破壊が大いなるバビロンの発動を止められないとしたら、ソロモン側に打つ手はありませんね。今回も起動自体は止められなかったのだし。

アンチャーターが消えたあと、ソロモンがウァプラに確認します。

今回の話で私はウァプラを好きになりました。

それからすぐにヴァイガルドに明るく輝く星が現れました。人々は赤い月を彷彿とさせるその星を見て悪いことの予兆ととらえているようです。ガブリエルによればヴァイガルドの伝承にもないことでありこの世で初めて起こった事象とのこと。アンチャーターは文字通り星になったということなのでしょう。シバはこれを「凶星」と呼びました。

この記事はここまでで6406文字になりました。おそらくこれまでで最も多いです。もっと簡潔にしたいところですが、メギド72のストーリーがそれくらい面白いということです。

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