【VA】進化を続けるアナトミア

つゆいりです。

8月19日の『気ままにアナトミア』で闘神の戦庭についての詳細が木村Pより語られました。攻撃回数が多いと先制攻撃できるとか、属性には相性があって駆け引きもできるとか、興味深い点がいくつもありましたが、私にとって一番大きな衝撃は神界転送が休止になるということでした。神界フェイズの画面は転送と戦庭が並んで表示されているため、両立されるものだとばかり思っていました。

戦庭の開発は私が思っていたより進んでおり、8月29日に実装されると発表されました。それと同時に神界転送はいったん終了すると。ゆくゆくは再開して戦庭と両立したいと木村Pが発言してましたが、今のところ具体的な目処は立っていないようです。

私は神界転送を重要な戦力アップ要素ととらえています。だからこそ時間とリソースを割いてきたし、実際に戦力アップに貢献しています。一番重要なのは特別週の報酬である虹石と金バングルですが、毎週の報酬である銀チケと霊薬(中)もかなり重要です。銀チケはAFフェスで使用し、霊薬はセラゲや制圧戦で使います。これを毎週5つゲットするためにLE武器を2本作り、1時間ごとにタイマーをセットして昼夜を問わず転送してきました。闘神の戦庭でも虹石や銀チケが報酬になるようですが、どのくらいもらえるのか気になるところです。

しかし一方で、転送が終了することに喜びも感じています。なんといっても転送時間から解放されるのがとても嬉しい。いつどこで何をしていても常に転送の時間を頭の隅に置き、ロスなく再転送するという生活は、慣れてきたとはいえやはり大変でした。電話中や会議中に帰還の時間になると、画面操作できないことで落ち着かなくなったりもしました。1位を狙う場合は熟睡なんてしてられませんし、身体的にも精神的にも衛生的ではなかったと思います。

その点、戦庭は基本的に1日5回の実施になるということで、時間を気にしなくてよくなります。これは戦力で劣る分を回数でカバーしてきた私のようなユーザにとっては上位を狙えなくなるということを意味しますが、十分な報酬がもらえるなら1位でなくてもいいし、課金額の大きいユーザほど上位に入りやすいというならそれは当然のことだと思うので不満はありません。それにこれまで仕事中は転送できなかったという人も、戦庭には参加できるようになります。一つのコンテンツが人によって十分に遊べる・遊べないで差が出てしまうのは不公平感を呼び起こし、それによってやる気が萎えてしまうということもあるでしょうから、この変更はとてもよいと思います。

実際には1日に5回しかできないわけではなく、自分の結果上位5つを記録として使うということのようです。具体的なことは不明ですが、石を割るなどの代償を払うことで5回以上行うことも可能だそうです。戦庭の他にも、イベント周回の効率アップなどが9月上旬に予定されているとかで、ユーザーの立場に沿った改修がなされるようです。

それに神界転送はのとさんが完全試合を成し遂げたことによりやり尽くされた感があります。

8067ポイントは神界転送で獲得できるMAX値です。これより上はありません。1日24回の転送を7日間続けてそのすべてで勝利(ダブルブレイク含む)するという神業です。対戦で全勝できる人は他にもたくさんいると思いますが、168回転送するということが何よりも難しいです。これは単にタイマーセットしておけばいいという話ではありません。帰還から再転送までの時間に1分かけてしまうと、60回で転送機会を1回失ってしまうのです。転送回数の最大値が168から167へ減ってしまう。つまり168回の転送すべての操作を1時間=3600秒以内に終える必要があるのです。3600秒で168回送るには、1回あたり21.4秒に納めなければなりません。ちょっと寝落ちしただけでクリア不能になります。

正直こんな数字をみることができるとは思いませんでした。真似できる人もいないのではないかと思います。これを上回る驚きはもうないので、コンテンツとしては行き着くところまで来てしまったという気がします。

今回の『気ままにアナトミア』では、VAを長く続けていきたいという運営側の意図を感じ取ることができた気がします。木村Pはユーザから依頼された宿題を消化できていないことを詫びていました。戦庭の開発に時間とお金を使っていたので手が回らなかったと。私は今年12月のVP20周年でもしかしてアナトミアは終了に向かうのではないかと危惧していましたが、しっかり作り込まれている戦庭の動画を見て、これだけ開発コストを投じたならまだまだ続けていく気があるんだと感じました。それに霊薬を使用する際のインターフェースの件など宿題を忘れたわけではなくこれからそれらにも取り組んでいくこと、イベント報酬の見直しなどでより遊びやすい環境を提供することにも言及があったので、売り上げだけ重視しているわけじゃないんだということも伝わってきました。Twitterで表明される色々な意見も収集して会社の上層部に届けているとのことなので、ちゃんと声拾おうとしてくれてるんだなと嬉しく思いました。

神界転送について私は以前回数制限してくれないかとTwitterで発言したことがありますが、私の他にそういうことを言ってる方は見たことがなく、転送自体に不満が集まっているという印象はなかったので、戦庭のスタートと同時に転送が一時的であれ終了するのは意外でした。木村Pはリリースから3年経ってゲームを取り巻く環境も変わってきたと発言してましたが、そういう変化を見越して常に没頭させるスタイルから空いた時間に快適に、という点を重視して戦庭をデザインしたのだろうと思いますし、ちゃんとコストかけてマーケティングしてゲームの方向性を修正していく、つまりVAのこと大事に考えてくれてるんだなという感じがしてそこも嬉しかったです。

戦庭は遊んでみないと分からないことも多いですが、少なくともアナトミアに対して「近々終わるかもしれないゲームに課金するのは気が引ける」というような不安は今回の放送でだいぶ払拭されたのではないかと思います。相変わらずたくさん課金できるわけでありませんが、微課金でもこれくらい遊べるよというところをこれからも発信していきたいと思います。