ディズニーの英語システムを体験してみた感想

しずかです。

先日、ディズニーの英語システム(Disney World of English)の無料体験をしました。といっても、まだ赤ちゃんは生まれてないので、実際の教材を見せてもらって説明を受けただけですが。自宅までセールスの女性の方が来てくれました。

ディズニーの英語システムとは何ぞやという方もいらっしゃると思うので、少し説明しますと、創立40周年のフルセット総額80万円超えの英語教材です。これに月会費やイベント参加費も別途かかるので、まあ100万円は覚悟しておいてください。これ以上高額な教材はなかなか聞きませんので、庶民には無縁と思いがちですが、おそらくターゲットは庶民です。支払いについては「英語の塾に何年も通わせたり、留学させるよりは安い。それにローンが組めるから毎月の児童手当を充てればカバーできますよ」というセールストークがありました。

これで税抜838,000円

対象年齢は、妊娠中の胎教を含めて0歳児~高校生くらいまで使えるとのことです。基本のDVDが12本あり、これを観ることで色んなシチュエーションの英語表現が学べるようになっています。内容は40年の歴史を感じる古めかしいもので、あまり改良されている様子は伺えませんが、まあ教科書だからこれでいいのかなという印象です。そのDVDの学習補助のために、同じ内容が絵本にしてあったり、おもちゃにしてあったり、音楽CDにしてあったり、各種補助教材が用意されていて、いろんなアプローチで、同じことを繰り返しインプットさせるみたいです。タッチペンや音声プレーヤーなど、視覚や聴覚に訴える仕掛けがされていて子どもは好きそうです。

スーパーキッズと呼ばれる、この英語システムで英語がぺらぺらになった子供たちがいるようで、その子たちの動画や新聞記事みたいなのを見せられました。DVDと一緒に発音しているところやスピーチコンテストの映像などでした。

「子供ってすごいんですよ、一日5分かけ流してるだけでこんなふうに勝手にしゃべりはじめるんです!」

「お母さんは英語が苦手で何も手伝ってないのに、英語システムだけでこうなったんですよ!」

うーん。

私もずっと英語で仕事をしてきた身で、ネイティブスピーカーからポリグロット(マルチリンガル)、帰国子女、純ジャパニーズの英語マスターまでいろんな知り合いがいます。
彼らとはどうやって英語を身に着けたかという話題は挨拶替わりに必ず話しますし、自分たちの経験を踏まえて何度も議論してきたことなので、この英語システムのやり方については納得できるところもできないところもあります。

ほんとにかけ流しだけで覚えたのなら、それは音声の猿真似をしているだけであって、自分で考えて話しているわけではありません。それを「この子は英語を話せる」ってことにしてしまっていいのでしょうか。100万円使った割には、やけに低いゴールではありませんか。

通訳ガイドをしているスーパーキッズは観光地でいつも同じ説明を繰り返ししてるせいか、話の内容がスピーチっぽくなっていて丸暗記感がぬぐえませんでした。でもその後に外国人からのフリーの質問をいくつか受けていて、それには臨機応変に答えていましたので、応対力がついていて安心しました。但し、それが英語システムによるものなのか、ガイドをしながら現地で力をつけたものなのかは分かりませんが。

ひとつだけ言えることは、教材だけで勝手に話せるようになることは絶対にありえませんから、そこは勘違いしない方がいいと思います。「これだけ高額なんだからこれさえ与えていれば大丈夫」なんて期待しないほうがいいですね。

どういう家庭に向いてるかというと、例えば子どもが3人いて、他のおもちゃを与えるよりはこれで遊ばせて、しかもずっとそれだけで遊ぶように他のおもちゃや日本語のテレビやYouTubeを全面禁止して、兄弟3人でシェアして使うならまあいいかなという感じですね。それでも一人あたま30万円なので、まだ高いかなあ。

じゃあ、子どもに英語を話させたい場合、親はどうしたらいいんでしょう。
私もまだ未経験のバイリンガル育児ですが、いろいろ悩みながら、思うところを書いていきたいと思っています!

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