計画無痛分娩レポ④~陣痛と人工破水

しずかです。

陣痛と麻酔の攻防

カテーテル挿入の処置が終わり、病室に戻ってきました。陣痛促進剤は段階的に量が増やされていきます。それに伴ってNSTの数値も10から20へ、20から30へと上がっていきます。私は先ほどの陣痛のショックからまだ立ち直っていませんでした。一刻も早く麻酔を入れてもらわないと、またあのとんでもない陣痛が来てしまいます。ナースに「麻酔はいつ入れるんですか?」と聞くと、「あまり早く入れると陣痛が来なくなってお産が遠のいてしまいます。ある程度我慢してください」と言いながら手元ではまた促進剤の量を増やしています。怖すぎる。この後、麻酔なしで促進剤を増やしながら陣痛に耐えるという修行を2時間半に渡って経験することになります。

陣痛とはどんな痛みか(個人差あり)

一度目の陣痛では痛すぎてどこがどう痛いのかよく分からなかったのですが、NSTの数値を見ていると、陣痛がどんなものか分かるようになってきました。私の場合は、おなか(子宮)の痛みというよりは、全身筋肉痛のような体の痛みです。体の前面はまったく痛くなくて、腰・肩・お尻といった体の背面がとにかく痛くなりました。寝すぎて体がバキバキになったときのイメージです。またはボーリングにいって全身筋肉痛になったときの痛みにも似てます。担当医の先生から健診の度に「お腹張ったりしてますか?」とか「生理痛のような痛みがありますか?」と聞かれていましたが、毎度「ないです」と答えていました。本当にそのような痛みは全く感じなかったのです。でも肩こりや筋肉痛のような痛みは毎日あって、のび太くんに背中や腰をマッサージしてもらってました。妊娠して体が重いから筋肉痛になったと思い込んでいたので、妊娠後期ってこんなに体がしんどいし、早く産んじゃいたいと思っていました。まさかあれが前駆陣痛だったとは。痛いわけです。

待ちに待った麻酔投与

13:00になり、最初の陣痛から2時間半が経ちました。腰の痛みはズーンと徐々に重さが増していく感じです。いよいよ痛みに耐えられなくなってきました。これ以上痛みを我慢するのは無痛分娩を選んだ意味がないと思ったので、一度目の麻酔をお願いしました。背中を伝って首まで伸ばしてあるチューブから薬を入れてもらいます。背中がじわーっと冷たくなっていき、気持ちのいい眠気に襲われます。15分くらいで効くということでしたが、3-5分のうちにみるみる痛みが遠のいていきます。ここ数週間ずっと抱えていた体のあちこちの痛みがすっと消えて、めちゃくちゃ快適になりました。ナニコレ。天国到来だ!

人工破水でお産に向けて加速

13:30。麻酔が効いてからしばらくすると担当医の先生が病室まで来て、子宮口の開き具合を確認します。「うん、じゃあ人工的に破水させちゃいましょう!」えええ、ここで? 先生がベッドの下の方で何やらごそごそやってると、じゅわっと温かいお湯が流れてきました。破水ってこんな感じなんだ。痛みは何もありません。人工破水させてからは、時間との勝負です。赤ちゃんを守る膜がなくなったのであまり長時間置いておくと感染症の危険性が高くなるためです。破水させたということは、今日中に絶対産むという意思表示でもあるのです。ゴールは近い。これから促進剤の量を一層増やして陣痛を強めていくとのこと。私は麻酔が効いているので、あらそうですか、と余裕です。麻酔が効いている間は、この数週間でもっとも快適な時間でした。何もせず横になっているだけなので、気持ちよくてうとうと寝ちゃいそうです。ただ、おそらく副作用なのでしょう、全身を虫が這っているようなぞわぞわしたかゆみが全身の肌表面にありました。かゆくてかゆくて、お腹をずっとかきむしってました。でも陣痛に比べたらずっとマシな不快感です。実況中継のように妹とLINEすることもできました。

続きます

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