メギド日記4 5章48

つゆいりです。

いよいよ5章のラストです。やっとアスモデウスを仲間にすることができます。蛆について、アンチャーターについて、何を語るのでしょうか。ネタバレしますのでご注意ください。

ストーリーの序盤は特に何も進展しませんでした。アスモデウスがソロモンの挑戦を受けて立ち、その形式としてこれまでに「ソロモン王を目指した者」とトーナメント形式で戦うということになりました。これはベリアルが話していた儀式への正式手続きの真似事ですね。

滅びたペルペトゥムの闘技場で亡霊や幻獣相手にトーナメント。これは古代ローマのコロッセウムでのグラディエーターたちをオマージュしたものでしょう。展開としては当然のごとくソロモン一行が勝ち上がるわけですが、戦う様子にシバが興奮してキャーキャー騒ぐという側面も描かれています。

アスモデウスは案外すんなりと召還を受け入れました。メギドラルで儀式を行ったことは絶大な効果があったようです。それにしてもなかなかのおぞましさですねアスモデウスのメギド体は。

他の不死者たちもみてみましょう。

パイモン

バエル

ベレト

ベリアル

バラム

ベレトはもうちょっとなんとかしてあげられなかったのか。

さて本編です。まずはミカエルについて。帝都でシバを守るガブリエルやカマエルと違いヴァイガルドを放浪しているミカエル。どういうわけかソロモンはミカエルがアスモデウスと通じていることを見抜きました。「メギド的思考」といって都合よく処理されていますが、ソロモンは前触れなく確信を突くことがあります。これまでの展開から我々ユーザーがミカエルとアスモデウスの繋がりを予測するのは不可能だったでしょう。

ソロモンとミカエルの話をまとめると、アンチャーターを起動したのはペルペトゥムの民たちであり、護界憲章に穴が開いたことをハルマに知られぬよう口封じするため、ペルペトゥムはメギドラルによって滅ぼされた。このメギドたちはメギド寄りのヴィータを抹殺した罪の意識から「大罪同盟」と呼ばれており、アスモデウスはその記憶を継承するメギドの一人である。アスモデウス自身がペルペトゥム滅亡に関わったわけではない。むしろペルペトゥムの民はアスモデウスがヴィータの中で唯一好きな存在なんだとか。

かつてはアンチャーター起動という秘密を共有する大罪同盟がマギナ・レギオをコントロールしてきたが、現在はアスモデウスが追放されただけにとどまらず同盟自体が瓦解し、さらにそのメンバーであった者たちが「メギド8魔星」となってハルマゲドンの実現を推し進めているとのこと。中でも黒い犬を使ってヴァイガルドを偵察しているサタンと、蛆が触れていたベルゼブフがその2大巨頭らしい。

そしてアンチャーターについて。ペルペトゥムを滅亡させたのはアンチャーター起動の事実を隠すためだったが、そとそもアンチャーターを破壊しない理由はなんなのか。それは単に所在が分からないからということでした。なぜ分からないのかというと、アンチャーターはヴィータの姿となってヴァイガルドのどこかに紛れているから。ペルペドゥム殲滅の際にアンチャーターの破壊も目的とされていたが、アンチャーターは大罪同盟による攻撃から逃げ切った。

ここで私にはちょっとした疑問が。なぜ大罪同盟はハルマゲドンを阻止したいのか。追放メギドはメギドラルから追放された存在。しかし追放されたから対立しているのではなく、その逆。対立していたから追放された。死ぬよりも惨めな処刑として。故にメギドラルでは諸派が対立状態にあったと推測できるし、大罪同盟は反ハルマゲドンの一派なんだろうけど、メギドラルにおいてハルマゲドンを避けたい理屈というのはどういうものなのだろう。まさかヴァイガルドに配慮してのことではないだろうし、フォトンが枯渇するメギドラルでどう生きていこうとしているのだろう。

もしメギドラルのフォトン枯渇が蛆によるものであれば、蛆さえいなくなればフォトンの枯渇もゆくゆくは解消するのかもしれない。アスモデウスは蛆の存在を知っているし、ベルゼブフは蛆に洗脳されてフォトンを集めているという。ならばそもそも大罪同盟からベルゼブフが反逆したのも蛆による策略と読むこともできる。となれば反ハルマゲドン=蛆の抹殺ということになりそうだし、そうであればメギドラルにハルマゲドンを避ける一派が存在するというのも納得できる。

と、これは推測の域を出ないけれどとにかく大罪同盟はアンチャーターを破壊したかった。しかしそれはアンチャーターが護界憲章に穴を開けたからではない。護界憲章への影響はアンチャーターの副次的効果であり、そもそもは別の目的のために作られたもの。その本来の目的とは、

黒い犬が言っていたあれですね。プランシィがバラムに借りた偽のアンチャーターによれば、アンチャーターは全部で7つあり、ペルペトゥムの民が起動させた1つ以外の6つはメギド8魔星が保有しているとのこと。そして7つすべてが起動すると大いなるバビロンが生まれるそうです。幻獣ともメギドとも違い、アバドンのような兵器とも違うらしいです。アスモデウスによると

というくらい強大な力をもっているようです。その使い方はハルマとの戦いに勝利してヴァイガルドに侵攻するという類のものではなく、ヴァイガルドそのものをメギドラルに引っ張り込んでしまおうというもの。要するに超巨大なゲート発生器ということらしいです。これを生み出すアンチャーターがなぜその副次的効果で護界憲章に干渉するかと言うと、

  1. ヴァイガルドにてアンチャーターを起動して生まれることはできる。(追放メギドの転生と同じ?)
  2. 生み出されたもの自体は生存が禁止されている。(アンチャーターが起動していないと純正メギドはヴィータ体であってもゲートから出てきた瞬間に消されているはず)
  3. アンチャーターは自分の生存を可能にするため護界憲章を一部無力化した。

アンチャーターはヴィータの姿をしているとのことですが、護界憲章はどうやって異世界の存在かどうかを判定しているのでしょう。ヴィータや動物など、ヴァイガルド由来の生物のような姿であればよいのでしょうか。でもいろんな姿かたちの幻獣は生存できているわけですから、それだけではないですよね。単に強さなのでしょうか。それだってたとえばコシチェイのように純正メギドの改造体はかなり強いです。純正メギドのメギド体に匹敵する強さをもっているわけですから、強さ判定なら消されてますよね。アバドンも然り。姿や強さは関係なく、ただ本来の力を発揮できないよう制限かけれられていればよいのでしょうか。この辺はっきりしないんですよね。

大いなるバビロンでヴァイガルドがメギドラルに持っていかれた場合、ヴァイガルドにある護界憲章はメギドラルを守るために機能するだろうとのことです。自身が存在している世界を守るためのものだからと。憲章なんだからどこを守るのか記載があってもよさそうですけどね。

それによってメギドラルはフォトンが潤うだけじゃなくハルマニアからの干渉を完全に遮断できるようになります。まさに敵なし。

アンチャーターは7つすべてが起動しないと大いなるバビロンを発生させられないとのことなので、今後はヴァイガルドで逃げ回っているアンチャーターを見つけることが最優先となりますね。

それともう一つ、アスモデウスが気になる名前を出していました。

シニュム…。誰でしょう。「1000年にかけて同じ価値を持つ」とは。「良き旅を」とは。儀式の際にべリアルが言っていたシュディムも気になりますが、なんなんでしょう。

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