メギド日記7 6章51

つゆいりです。

19日から復刻イベント『死を招く邪本ギギガガス』が開催されますね。メギドミー賞ではこのイベントから助演男優賞ベリトと作品賞が選出されています。私は2019年10月からのメギド72スタートなのでこのイベント未体験であり、とても楽しみです。

ここから6章51の内容に触れていきます。ネタバレしますのでご注意ください。

下っ端の純正メギドにシャックスの奥義を食らわせたマルファス一行。純正メギドは起き上がってきましたがマルファスが首をはねて息の根を止めました。これがメギドへのとどめの刺し方なんですね。しかしそこへ新手が登場します。今度は一瞬で死を感じさせる気配を漂わせている様子。

真打登場です。しかしどうやら敵対する意思はない様子。口は悪いが何か目的をもってマルファス一行に接触したようです。同時に、「コラフ・ラメル」という言葉の意味についても明らかになりました。古代大戦の時代にメギドラルへ味方しているヴィータを見分けるために使われた言葉だそう。ペルペトゥムの民たちもそれだということになるのでしょう。しかしそもそもメギドラルに味方するヴィータとは何者なんでしょう。勝ち馬に乗ってメギドラルから恩恵を得ようというようなことでしょうか。

で、マグナ・レギオに議席を持つこの上位メギドの目的はというと、ソロモン王に会うことでした。なんとヴァイガルドでは現在ソロモンの暗殺計画が進行中とのこと。それは自身とは別の陣営が進めている計画で、その計画についてソロモンに情報を提供したいと。

この会話の中でマルファスの覚悟を垣間見ることができました。かっこいいですね。

場面変わってソロモン一行。とある純正メギドが会いたがっているとの知らせを受けてマルファスとの合流地点に向かいます。いつも勘のいいバルバトスが、ハルマゲドンではなくソロモン暗殺を狙うメギドラルの変貌について分析します。少し前後しますが、赤い月の失敗によってハルマゲドン派が勢力を失い、アンチャーターの起動確認によって大いなるバビロン派が勢いづいているということのようです。合流地点でサルガタナスと対面。彼女は自分の目的を果たすのと同時に別陣営の作戦を潰したいそうです。彼女もハルマゲドン派ですから、大いなるバビロン派とは対立する構図となります。

そのためにお互い情報を提供し合い、それぞれの目的を果たすということに。しかしバラムが鋭く切り込みます。

バラムの鋭さに味方も驚きます。

しかしここで怒らないのがバラムの器の広さです。

気を取り直して、ソロモン暗殺計画の内容をサルガタナスが教えてくれました。なんでも時間をさかのぼれるゲートを使って17年前のある場所に意思を持った幻獣を送り込み、生まれたばかりのソロモンを殺してしまうというのです。思いがけない方法に一同は困惑します。私もそうですが、過去に遡ってソロモンを殺してしまうなら、ソロモンと一緒にいる今現在自体がなくなるんじゃないかと考えます。そうするとソロモンを暗殺しようと思う人たちもいなくなり、過去に戻ろうとする者もいなくなる。いない人を暗殺しようとは思わないのだから、矛盾する。

サルガタナス先生が解説してくれます。

過去を変えてもそれぞれが持っている過去が消えるわけじゃない。過去のソロモンやソロモンとの記憶が消えるわけでもない。ただソロモンの人生は17年で幕を閉じ、急に仲間たちの前から姿を消す。そこから先はソロモンとの記憶を持ち続けたまま、急にソロモンがいなくなった現在を進むことになる。

それならば17年前ではなくアルスノヴァ血統ができた頃まで遡ってべリアルを抹殺すれば現在だけではなく将来にわたっても懸念材料を一掃できるし、ソロモンの抹殺であればわざわざ過去に戻らなくてもやりようがあるだろうというバルバトスとバラムの指摘に対して、「今のソロモンは強いし居場所もつかめない。過去に遡るのは時間が離れるほどフォトンが必要になるし調整も難しい。今は17年前が精いっぱい。」と先生は回答します。そもそもメギドラルの究極目標はソロモンの抹殺ではなくアンチャーターの起動と大いなるバビロンの発動なのだから、それがかなうための最短手段でよいということのようです。

しかしバラムは追及の手を止めません。

先生の目的は100年前からまったく変わっていませんでした。「メギドラルの海を守りたい」その一心です。無粋な質問にはきつい一言をお見舞いです。

先生の目的は本当に「海を守ること」であり、そこに自分がいようがいまいが、メギドラルが復興しようがしまいが関係ないそうです。海が守られても自分が死んでしまったらそれを見ることも楽しむこともできないじゃないかと私のような凡人は思うのですが、先生にとってそんなことには意味がないのです。先生にとって命とは、自分の目的のために戦って燃やし尽くすものということのようです。

この6章51はサルガタナスのセリフを通じて上位の純正メギドがどういう存在かを示すものだと思います。メギドラルは徹底的に個なのです。全体というのは個の下に存在し、それぞれの個がぶつかり合って均衡するところに全体が生じるだけのこと。全体のために個が自己犠牲を働くという概念は存在しない。全体が安定して生きながらえるということには不向きで、そもそも弱い者は死に、強い者だけが生き続けるという世界なのです。私はこの価値観が好きです。「全体のため」なんて所詮はそれを言う人にとって都合のよい口実でしかありません。どんな制度や仕組みを作ったところで結局はそれぞれのほしいものを奪い合うのが現実です。

ウェパルがサルガタナスのこの根本思想に共感していたかどうかは分かりません。人の情に流されてしまったのですから、サルガタナスほどの決意はなかったのでしょう。それでもサルガタナスはウェパルを信頼していた。ウェパルのキャラストーリーではウェパルの視点だけなのでサルガタナスの心情は分かりません。でもきっとそうなんだろうと思います。

余談ですが、サルガタナスの話からアンチャーターを搬入するにあたりソロモン王の存在が邪魔であるとメギドラルが認識していることが分かりました。大きさの問題なのか分かりませんが、搬入には手間と時間がかかるのでしょう。一つでも妨害されたら失敗なのですから、慎重にならざるを得ないのでしょう。

続いて先生によるゲート解説です。これまでヴァイガルドとメギドラルをつなぐ通り道をゲートと呼んできましたが、それにも種類があるとのこと。

  1. 大昔の技術を起源とするもの
  2. 無理やり作った雑でコストの高いもの
  3. 自然に発生したもの

1はペルペトゥムにある黒き門や赤い月のこと。古代大戦時に作られたもので安定している。ただ赤い月は未完成だったからソロモンでも封じることができた。2についてはさらに2種類に分岐し、ゼロから空間に穴を開けたものと、自然発生したものを拡張したものがある。前者はフォトンの枯渇した今では実現不可能でさらに護界憲章による妨害もある。後者は事前発生のゲートを見つけ次第加工しているそう。

1も2も物質的な構造をしており、ヴィータくらいなら容易に通すことが可能。ところが3は微粒子レベルの極小サイズなためほとんど何も通せない。しかしエネルギーならその限りでない。よって幻獣なども一度フォトンに替えることで通すことが可能になる。理屈の上ではメギドもその方法で通れるけれど、フォトンの総量が大きいため小さなゲートでは無理なんだとか。魂だけならいけるけどそれではヴァイガルドで実体化できない。

ソロモンの暗殺計画は時間をさかのぼることができる自然発生のゲートが発見されたことによって実現可能となった。今ではそれを拡張し、フォトン量の調整によって遡れる時間も指定可能になった。先生によれば17年前のソロモンの居場所はヴァイガルド側からリークされたとのこと。しかし当時はソロモン王がメギドラルにとって脅威になると認識されておらず、何も対策されなかった。そこで前々から研究が進んでいた時間遡行ゲートをソロモン暗殺用に転用することにした。それにしても誰が何のためにソロモンの生誕情報をリークしたんだろう。

陽動作戦で時間を稼ぎ、フォトンを集めていたのはこの時間遡行ゲートを拡張し時間を調整するため。つまりマルファスたちが場所を突き止めたゲートこそソロモン暗殺用の幻獣が送り込まれるゲートということ。

ここでサルガタナスのもう一つの目的が明かされます。この時間遡行ゲートを使ってウェパルを魂を17年前に放出する。するとどうなるのか。ウェパルはそもそも追放メギドではありません。純正メギドがヴィータの死骸を借りて実体化した存在。サルガタナスに追放されたときもこのヴィータの体のままヴァイガルドへ送り込まれました。刑としては「追放」だけれど、転生していない。ゆえに今からヴァイガルドへ魂を送り込めば、ヴィータの体に宿ってもう生まれ直すことができる。しかも17年前を指定すれば、転生してから17年経過したウェパルに今会うことができる。

サルガタナスはソロモンに約束を一つ要求します。ウェパルを見つけたらサルガタナスの下へ帰るか、帰らないか本人に意思を確認すること。帰らない場合は敵対することを意味します。

強制的に連れ帰るのではなく本人の意思を確認したい。それがサルガタナスの100年かけて行いたかったこと。自分の意思で戻ってきてくれることを期待しているんですね。サルガタナスにとって100年前のウェパルの選択は裏切りだった。だから憎んだ。でもそれだけじゃない。今でもまだ信じたいんですねウェパルのことを。それくらいウェパルのことが必要だし、好きなんでしょう。

ウェパルの魂放出後に時間遡行ゲートはあっさり破壊されました。その瞬間、この世界のどこかにウェパルが再度出現したはずです。

マナイと呼ばれています。以前使用していたヴィータの体は風化して粉々になりました。今度は転生しておりヴィータの個体は選べないはず。そもそも同じ個体は存在しないので外見は性別も含めて以前と全く異なっているはずなのですが、どうみても前のウェパルのままですね。まあこうでないと愛着が沸かないので便宜上仕方ないことですが、この外見についても52以降に説明があったら嬉しいです。

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