のび太です。
今日はお祭りのようなイベントに出掛けたのですが、家を出る時間が遅すぎてめぼしいものは終わってしまっており、結局公園に行くだけとなりました。家を出るのが遅くなったのはこの時期日中は暑すぎるからです。家を出たら公園に寄らずに帰ることはできないため、外で遊べる時間に外出することになるのです。
公園に着くと娘は”I want to say ‘Isshoni asobou’.”と言って私たちの手を引きます。これは最近一緒に遊んでくれる子を見つけられないことが増えているからです。以前は一人で突撃して一緒に遊んでいたのですが、場所によっては誰も相手にしてくれないことがあるのです。「いいよ」と言ってくれても遊ばない子もいますが、多くの子は何も反応を返さずほぼ無視してくるという状態です。娘も無視されるのは嫌なので親を引き連れて交渉に臨むつもりなのです。
なぜ親を連れていくことが効果的かと言えば、反応しない子に対して自分よりも親の方が語彙があり受け答えを代わってくれることや、親同士で交渉して合意を取り付けるといったことが可能になるからです。
今日最初に行った公園は、娘がそこに行きたいと言ったので選んだのですが、娘より年上の子供がたくさん集まるところでした。それは遊具の難易度で決まってくるんですが、年上の子は友達や兄弟姉妹と遊んでいることが多いので、娘と遊ぶ必要がありません。一人で遊んでいる同年代の子もいますが、遊具の危険度が高いのでたいてい親が一緒についています。遊具で遊びたい子はそれで十分でありやはりうちの愛娘と遊ぶ必要はありません。また、どの家庭もこころなしか知らない子と遊ぶことを避けている感じを受けます。トラブルになりたくないとか、コロナ禍で他人と接触しない生活をしてきたせいで親も子どもも接し方が分からないという印象を受けます。
何度声をかけても誰も応えてくれないため、娘はついに怒り出し、私としずかちゃんを順番に指さして”Daddy and mommy play with me!”と言いました。そして遊具に近づいてきた男の子に対して”No! this is mine!” と言って遊具を譲りませんでした。こんな娘を見たのは初めてだったので、私たちはもっと成功率の高い公園に移るよう提案し、娘はそれを受け入れました。
お目当ての公園に移ると狙い通り数名の子が遊んでおり、そのうちの一人と一緒に遊ぶことができました。なぜここが狙い目なのかと言うと、次の2点が大きな要因となっています。
- こじんまりとしていて遊具が一つしかない
- 遊具の難易度が低く親が付き添う必要がない
これはつまり年齢が上の子にはつまらない場所なので同年代かそれより下の子しか来ないということです。また親はベンチから見守り子供が一人で遊んでいるという形になりやすいのです。娘は○○ごっこやかくれんぼなど複数でしかできない遊びがしたいわけではなく、ただ一緒に同じ遊具で遊んだり走り回ったりしたいだけなので、こういう場所が最適なのです。相手の女の子は娘より先に帰ることになりましたが、娘は一緒に遊べてとても楽しそうでした。
しかしここでも娘が怒る場面がありました。相手は一緒に遊んだ女の子ではなく、別の男の子でした。すべり台の上で兄弟2人がすべり台を降りずに別のことをして遊んでいたのです。娘は男の子たちがすべり台を滑るのを待っていたのですが、彼らはそこに留まって進みません。それにイライラした娘は足で床をドンドンして怒りを表現しました。そして男の子たちに滑る気がないのだと理解するとそのわきを通ってすべり台を滑り降りました。
降りてきた娘に「怒ってるの?」と聞くと、腰に手を当て口をとがらせ怒っていると言いました。そして怒っているから足でドンドンしたんだと言いました。その様子がとてもかわいかったのですが、最近家でも怒りを表現するようになっていたので、「怒り」という感情を理解していることに成長を感じました。家ではたとえばお風呂の時間になっても入りたくないときは”I said No!!”(嫌だと言ったでしょ!)と言います。
我が家では基本的に娘の気持ちを最優先しています。気持ちを言葉にした場合、絶対に無視しない。それは自分の言葉に力があると理解してもらうためです。したいこともしたくないことも言葉にする。言葉にすれば自分の気持ちが相手に伝わる。これを理解してもらうために娘の言葉を無視することはありません。もちろん嫌だと言ってもどうにもできないこともあります。保育園は毎日嫌がります。できるだけ娘が行きたくなるよう話をして気持ちをなだめますがダメなときもあります。その時でも気持ちを無視したりはしません。「嫌だよね。分かっているよ。でも必要なことなんだよ」と伝えます。
公園では娘は自分の気持ちを言葉で伝えることができなかったため、足でドンドンしてしまいました。これは語彙が足りないせいだったと思います。「すべらないの?それなら先にすべっていい?」と言えるように教えようと思います。
娘は私に怒りの気持ちを伝えたあと、しずかちゃんにも話しました。二人でハグをしたら気持ちが落ち着いたのか、両手で数秒顔を覆ったあと、手を開けて”I’m not angry. I’m happy!”と言って笑いました。そしてまたすべり台へ向かっていきました。
怒りのコントロールは大人でも難しいもの。怒りという気持ちを知った娘に、その対処法を教えるのも親の役目だと考えています。
それにしても手で顔を覆って気持ちをリセットする方法、どこで身に着けたのだろう。保育園かな。