しずかです。
先輩ママたちに勇気をもらう
妊娠していると分かって待合室でお会計に呼ばれるのを待ちながら、色んなことを考えていました。「この大ニュースを彼にどうやって伝えようかな」、「これから色々勉強しないと」、「引っ越しするけど病院どうしよう」、「10か月後、出産かあ」、「痛いの怖いなあ」・・・。特に、痛みへの恐怖を考えると、心臓がドッドッと音を立てて鳴りはじめました。ジェットコースターでカタカタと最高地点へと登っているときと同じ、胸が痛いほどの動悸です。胸をおさえていると、英会話塾で知り合ったママさんたちの顔が次々と浮かんできて、
「みんなこれを乗り越えてきたんだ。きっと大丈夫。」
と、少し落ち着きを取り戻しました。そしていつかテレビ番組でタレントの上沼恵美子さんが
「入れたものは出すしかしゃあないねん!」
と言っていたのを思い出して、背中をドンと押された気になりました。肝っ玉母さんタイプの方って、普段怖いなあとしか思っていませんでしたが、弱気になっているときは、こういう方の一言や存在が励みになるものですね。見ず知らずの私にまで勇気を与えてくれました。
彼に伝える
時刻は11時半ごろでした。彼はきっと仕事中です。電話で伝えたいけど、出られないだろうから、LINEでメッセージを残した方が良いかな。それとも、おうちに帰ってきたときに、直接言った方がいいかもしれない。クリニックを出て、自転車置き場のそばで、スマホ片手にしばらく考えていました。今日婦人科にいくことは言ってあったので、こちらから連絡をしなければ、きっと心配して午後には結果を聞いてくると思いました。余計な心配をかけて、仕事の邪魔はしたくないと思いました。
電話をかけて出なければメッセージで言っちゃおう、自分ならそうしてほしいと思うから。すると数コールですぐに電話に出てくれました。妊娠していることをと伝えると、いつもあまり感情を表に出さない彼の声が明らかにはずんでいるのが分かりました。さっきまで私しか知らなかったことを彼と2人で共有したことによって、妊娠した事実がどんどん現実味を帯びて、はっきりと形づくられていく感覚を覚えました。
妊婦のイメージ
よく考えると、これまで本物の妊婦さんとはほとんど接触したことがありませんでした。過去に、会社の派遣社員さんがつわりがきつくて更衣室でうずくまっているのを目撃したことがあるくらいで、それ以外は、街中でおなかが大きい人を見たことがあるという程度の経験しかありません。
妊婦さんと言えば、ゆるっとしたワンピースを着て、低いヒールの靴を履いて、マタニティマークをつけている。そんなイメージしかなかったので、実際に何を食べているとかどう過ごしたらいいとか、全く知識がありませんでした。何より、ドラマで見たことがあるような、突然ウッと口を押さえてトイレにかけこむ「つわり」が、いつか自分にも降りかかってくるかと思うと、恐ろしくてたまりませんでした。こういうことについてもこれから自分にどんな変化があるのか記録していきたいと思います。