メギド72 メインストーリー62-2、62-3、62-4

つゆいりです。

7章62-2です。一行は森で水源を探したり気を切り出したりしています。水はウェパルがハイドロボムの要領で球状に丸めて運ぶつもりのようです。そもそもウェパルがメギド体になって水ぶっ放せばいいような気もしますが。「のどが渇いた?私の力は安売りしないから」って周回中に言いますよね。

バンキン族のミガクが森から陣地に帰る誰かのあとをつけ、陣地の設営場所を突き止めたとアーライに報告しています。見つかって矢を放たれたとか。遭遇したのはレラジェでしょうね。バンキン族はサブナックに会うこととヴァイガルドへ渡ることを先代からの悲願としているようです。

ソロモンの心情に配慮し、ブネは年の近い者をまとめて行動させるつもりのようです。

マルファスが朝食の準備をしています。彼はコラフラメルとの連絡役だったのですが、王都の店はほとんど営業していない上にマスターもいないことから、連絡役をアンドロマリウスとフォカロルに引き継いでメギドラルへ来たそうです。マスターは何をしているのかと言うと、ペルペトゥムへ出張ってそちらに支店を出す準備をしているのだとか。

みなで朝食を食べているとシトリーがただならぬ気配を漂わせながら報告に来ました。なんでも持ち込んでいた携帯フォトンがいくつか盗まれたのだとか。夜は見張りがついていたのでついさっき、朝食で手薄になったところを狙われたようです。しかもそのタイミングで幻獣が襲ってきました。つまり携帯フォトンを盗んだものが時間稼ぎ用に配置したということです。レラジェが昨日アライグマのようなものを見たと言っており、それを聞いたサブナックはハッとしたようです。

ミガクは運よく矢をかわせたと言っていましたが、レラジェはわざと外したようです。獣は脅すだけでよいと言われていたためです。ともかくもバンキン族にはそこそこの知能があると分かります。

相手の正体が分からないソロモンたちはメギドラルに陣地の場所が漏洩することを恐れて対処方針を考えます。ブネが主導して相手のせん滅を目的とした討伐体を組むことになりました。そこへサブナックが参加を申し出ます。相手に心当たりがあるから話をさせてほしいと。話がまとまらなかった場合容赦なくせん滅することを条件にして動向を許可されました。ブネはそんな事態になった場合には自分が手を下すつもりのようです。

バンキン族の用意した幻獣を蹴散らし、長のアーライと対峙しました。アーライは自分の命と引き換えに仲間は見逃してほしいと嘆願します。サブナックが前に出て話を始めました。代替わりしているためアーライは目の前の人物がサブナックであることに気付きません。

サブナックがバンキン族との関係を語ってくれました。要塞のようなメギド体を持つサブナックはマギナ・レギオから求められるままに戦場に駆り出されており、体はいつもボロボロでした。自分でメンテナンスすることができなかったため、器用なバンキン族にメンテナンスを頼んでおり、その見返りとして戦闘力の低いバンキン族を体内にかくまうことで生存を保障したのでした。

しかしそのせいでサブナックは戦場へ行くことをはばかるようになりました。自分が戦場へ行けばバンキン族を危険に晒すことになるためです。マギナ・レギオからは普段はヴィータ体で生活するよう指示されていましたが、メギド体をやめるとバンキン族をかくまえなくなることからそれも拒否しており、戦場に行きたがらずヴィータ体にもならないというマギナ・レギオからすれば反抗以外の何物でもない状態となってしまいました。それを理由として追放されたと本人は推測しているようです。

バンキン族は身を挺して一族をかばってくれたサブナックに厚い恩義を感じており、サブナックが追放されたと知ってからはヴァイガルドへ探しに行ったそうです。それが先代の長ツヤダシでした。ツヤダシはサブナックに会ってお礼を言いたかったのでしょう。結局サブナックを見つけることはできず、メギドラルへ戻って息を引き取りました。その際に自分の意思を引き継いでほしいこと、ヴァイガルドはフォトンが豊富であることから移住することの2点をアーライに告げたようです。

この話を聞いていたソロモンは、さっそくですがほだされてしまったようです。

バンキン族に敵意はなくかつ仲間として信頼できるものと確信し、今回の一件について御咎めなしとするだけでなく、携帯フォトンの提供を報酬としてバンキン族に水源の管理を依頼します。これを聞いたブネは大激怒。まあ当然だと思います。サブナックと先代たちの話を聞いただけでここまで信頼するのはやりすぎでしょう。現在のバンキン族が腹のうちに何かを抱えている可能性もあるわけですし、スパイの可能性だって否定できないはずです。しかも水源というのは生命維持に直結する要素であり、毒を混ぜられたら終わりなわけです。ソロモンのこの甘さはファンタジーだなと感じざるを得ません。

でも彼まだ17歳くらいなんですよね。それを考えると理想論で動くのも仕方ないと思います。ブネも最終的には認めましたので同じく大甘ということになりますね。ただ前回の話にあったように、ブネにとってはソロモンの気持ちがくじけることも避けなければならない事態なのです。戦争で全滅するのもソロモンの気持ちがくじけるのも同じこと。よって気を遣っているし最終的にはソロモンの意思を尊重してブネが折れるしかないのです。

ソロモンが幻獣にほだされるシーンはこれが初めてではないですね。イベントストーリーの中では例えばエンキドゥのエピソードでも言葉を話せる幻獣たちに情が移っていました。時系列的にはエンキドゥイベント(さらば哀しき獣たち)の方が先のようですから、ここでブネがソロモンの甘さに激怒するのは少し不自然ということになってしまいますね。あの時は単純に言葉を話せて意思疎通でき敵対心がないのだから殺す必要はないと主張していたと思います。それに比べたら今回はより基準が明確だったと思います。

理屈ではブネを上回っていたでしょう。でもこの時点ではバンキン族がどこまで信頼できる存在であるか分かっていないわけですから、部隊の命運を預けるなんて行動はとるべきではないというのがセオリーになると思われます。

サレオスもブネが大甘だとからかっていましたが、他の誰からも異論が出ていないところを見ると、ソロモンの気持ちに部隊の命運が左右されるリスクについては了承済みで覚悟はできているとみなすこともできるでしょう。嫌なら「こんな脆弱な部隊はごめんだ」と言って抜け出すしかないし、かといって他に自分が自分でいられる部隊など存在しない。彼らにはソロモンと共に危ない橋を渡る道しかないのです。

結局バンキン族には水源の管理をしてもらうことになりました。後から来たものが勝手に資源を使うことや気を切り出したことへの代償という意味も込めて、ひと月水源を安全に維持できたら携帯フォトンを一つ提供するという条件で合意しています。個人的にはバンキン族の半数を人質としてアジトに監禁するくらいでないと見合わない協定だと思います。

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